FA権保有選手は計97人
コロナ渦で日程変更や無観客試合など模索しながら進んできた2020年のプロ野球もいよいよ大詰め。日本シリーズが終わればストーブリーグに突入する。
NPBから公示されているFA権保有選手は国内38人、海外59人の計97人。日本シリーズ終了翌日から土日祝日を除く7日以内に在籍球団に意思を伝えてFA権を行使すると、「FA宣言選手」として公示された翌日から他球団との契約交渉が可能となる。
すでに残留を表明した選手や戦力外になった選手もいるが、パ・リーグ各球団のFA権保有選手を紹介していこう。
柳田悠岐は7年契約、澤村拓一はメジャー挑戦?
リーグ優勝を果たしたソフトバンクでFA権を保有する選手は国内、海外合わせて11人もいる。
しかし、柳田悠岐は昨オフに7年契約を結んでおり、「生涯ホークス」を宣言。今季、国内FA権を取得したクローザーの森唯斗も昨オフ、すでに4年契約を結んでいる。
今季、海外FA権を取得した今宮健太は一昨年オフに4年契約、中村晃も一昨年オフに同じく4年契約でサイン済み。松田宣浩とウラディミール・バレンティンは昨オフに2年契約を結んでおり、流出の心配はない。
内川聖一は退団が決まっているが、大幅な戦力ダウンを心配する必要はなさそうだ。
ロッテで去就に注目が集まっているのがシーズン中に巨人からトレード移籍した澤村拓一。今季、海外FA権を取得しており、メジャー移籍を視野に代理人と契約したと報じられている。
また俊足巧打の荻野貴司、2019年に2桁本塁打を放った清田育宏、ロッテ一筋13年で72勝を挙げている唐川侑己、2012年ドラフト1位左腕の松永昂大らもFA権を行使する可能性があり、予断を許さない状況だ。
今季31セーブを挙げたクローザーの益田直也は昨オフに3年契約を結んでおり、ベテラン・細川亨は引退、大谷智久には戦力外が通告されている。
西武・増田達至も宣言なら争奪戦必至
今季33セーブをマークした西武・増田達至は態度を明確にしておらず、FA宣言すれば争奪戦になりそうだ。推定1億9000万円と高年俸ではあるが、プロ通算25勝136セーブの実績はクローザー不在に悩む球団にとっては垂涎の的だ。
今季、国内FA権を取得した金子侑司は昨オフに4年契約を結んでおり、通算2000安打にあと74と迫っているベテラン・栗山巧も残留する意向を表明している。
楽天でFA権を保有する選手は国内、海外合わせて9人。今季4番も務めた島内宏明、今季4勝の左腕・塩見貴洋、今季35試合に出場した岡島豪郎の3人は残留の方向と報じられている。
今季は打率.236に終わった銀次は昨オフに3年契約、メジャー帰りの牧田和久は昨オフに2年契約を結んでおり、渡辺直人と久保裕也、青山浩二は引退を表明している。
日本ハム・西川遥輝はポスティング希望
日本ハム・西川遥輝は今季、国内FA権を取得したが、かねてからポスティングによるメジャー挑戦を希望。チームメートの有原航平とともに夢は実現するのか注目される。
主砲・中田翔は一昨年オフに3年契約、中島卓也も昨オフに3年契約、宮西尚生は一昨年に2年契約を結んだ際に新球場が開業する2023年まで投げたい意向を示している。
オリックスはT-岡田と昨オフに3年契約、安達了一と一昨年オフに3年契約を結んでおり、山崎勝己は引退を発表している。
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