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巨人・菅野智之を止める球団はどこだ?DeNAが勝つとしたらキーマンは?

2020 9/1 06:00SPAIA編集部
巨人・菅野智之ⒸSPAIA
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セ5球団ではDeNAが最も悪い防御率2.56

巨人・菅野智之が開幕10連勝をかけて9月1日のDeNA戦に先発する。前回8月25日のヤクルト戦に7回2失点で勝ち投手となり、1990年の斎藤雅樹を超える開幕9連勝をマーク。1966年に堀内恒夫が記録した開幕13連勝、開幕投手としては1938年春にヴィクトル・スタルヒンが記録した球団記録の同11連勝に迫れるか注目が集まる。

ここまで勝率100%、防御率1.61とほぼ完璧な投球を見せている菅野。連勝記録が話題になる一方、どのチームが菅野を止めるかも焦点となる。

巨人・菅野智之の対戦相手別成績


プロ通算186試合に登板している右腕の対戦相手別成績は上の表の通りとなっている。セ・リーグ5球団にはほぼ均等に勝っており、白星が最少の中日でも30試合で15勝6敗、防御率2.08。最多の広島には37試合で19勝10敗、防御率2.32をマークしており、どの球団に対しても2試合に1勝はしている計算だ。

交流戦がないため、負け越しているロッテやソフトバンク、防御率4点台の楽天との対戦がない以上、「ストップ菅野」はセ・リーグ5球団にかかっているが、簡単ではないだろう。

その中で、1日に対戦するDeNAは通算防御率2.56と、セ5球団の中では最も悪い数字になっている。首位・巨人と5.5差をつけられ、これ以上離されたくないDeNAが、モチベーション的にも「打倒・菅野」の筆頭候補と言えるかも知れない。

ネフタリ・ソト、佐野恵太、梶谷隆幸がキーマン?

DeNAは今季の巨人戦3勝6敗。6月30日が2-5、7月1日が5-3、7月2日が3-5、7月17日が1-2、7月18日が2-4、7月19日が3-5、7月28日が2-4、7月29日が3-2、7月30日が4-2のスコアとなっている。菅野から高得点は期待できないため、やはり3点勝負になるだろう。

巨人・菅野智之とDeNAの主な打者対戦成績


菅野との通算対戦成績でチーム内最高打率をマークしているのがネフタリ・ソト。昨季まで2年連続本塁打王に輝いた助っ人は、24打数8安打1本塁打で打率.333と相性がいい。

また今季開幕から4番に座る佐野恵太も7打数2安打の打率.286。通算74打数21安打で4本塁打を放っているホセ・ロペスが抹消中なのは痛いが、やはりソト、佐野の3、4番のバットがカギを握りそうだ。

見逃せないのは、打率は.212ながら4本塁打を放っている梶谷隆幸。8月25日の広島戦から同30日のヤクルト戦までの6試合で26打数11安打の打率.423、2本塁打5打点と調子を上げているだけに期待がかかる。

DeNAにしてみれば、巨人の独走を許さないためにも、菅野に土をつけてこそ価値がある。シーズン半分が過ぎての折り返し地点。菅野が連勝を伸ばすか、DeNAが菅野を叩いて反撃ののろしを上げるか、初秋の首位攻防に注目だ。

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