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同期の村上宗隆を追う「元BIG3」清宮幸太郎、安田尚憲、中村奨成

2020 7/29 06:00SPAIA編集部
ヤクルト・村上宗隆ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

ヤクルト・村上宗隆はリーグトップの33打点

広島・中村奨成が7月26日のDeNA戦でプロ初打席に立った。7回に代打で登場し、平良のスライダーを打たされて投ゴロ。結果は出なかったが、プロ3年目でようやくスタートラインに立った格好だ。

中村は2017年ドラフト1位で入団。広陵高時代、3年夏の甲子園であのPL学園・清原和博を上回る1大会6本塁打の新記録をマークして準優勝し、同年ドラフトでは早稲田実・清宮幸太郎(現日本ハム)、履正社・安田尚憲(現ロッテ)とともに「高校BIG3」と呼ばれて注目を集めた。

中村のデビューで3人とも1軍を経験したことになるが、同期入団の高卒スラッガーで一番出世はヤクルトの村上宗隆だ。2年目の2019年に143試合フル出場し、36本塁打、96打点で新人王。今季は7月28日現在、4本塁打ながらセ・リーグトップの33打点をマークしている。今やヤクルト打線の不動の4番だ。

長距離砲の片鱗見せる日本ハム・清宮幸太郎、4番抜擢のロッテ・安田尚憲

早実時代、高校通算111本塁打の新記録を樹立した清宮はドラフトで7球団競合したプロ入り前の期待感からすると、伸び悩んでいると言わざるを得ない。1年目は打率.200、7本塁打、18打点、2年目は打率.204、7本塁打、33打点。今季はここまで23試合に出場して打率.159、3本塁打、6打点だ。

広い札幌ドームを本拠地としていることは割り引いて考える必要があるかも知れない。それでも今季ここまで規定打席には達していないものの、本塁打を放つまでに必要な打席数を示すAB/HRは21.0、フライに占める本塁打の割合を示すHR/FBは14.3%、長打力を示すIsoPは.159と悪くない。それぞれ規定打席到達選手と比較すると、AB/HRはリーグ9位、HR/FBはリーグ6位、IsoPはリーグ18位に該当する数字で、スラッガーとして素質の片鱗をのぞかせている。

昨季開幕前に右手有鉤骨を骨折してブランクをつくるなど、ここまでのプロ生活は順風満帆とは言い難いが「和製ベーブ・ルース」とも呼ばれた才能はまだまだ開花前。さらなる成長を楽しみに待とう。

安田は履正社高2年秋の明治神宮大会で優勝、3年春のセンバツで準優勝を飾り、高校通算65本塁打をマーク。清宮と並ぶスラッガーとして話題を集め、ドラフトでは清宮の外れ1位で3球団競合の末にロッテ入りした。

ルーキーイヤーに17試合に出場して1本塁打。2019年はイースタンで19本塁打、82打点で二冠王に輝き、1軍に定着している今季は7月21日の西武戦から4番を任されるなど、26試合に出場して3本塁打、11打点を挙げている。実績を残して不動の4番になれるか注目だ。

広島・中村奨成はやっと1軍初打席

中村は2017年ドラフトで地元・広島に1位指名され、2年間は2軍で経験を積んだ。2020年はウエスタンで打率.339と首位打者に立っている好調ぶりが認められ、7月25日に1軍昇格。初打席は投ゴロだったが、これから徐々に出場機会が増えていくと見られる。

プロで期待通りの活躍をしているとは言えない「元BIG3」。しかし、まだ3年目だけに今後の成長は十分に期待できる。世代のトップを走る村上に追いつき、追い越す選手は出てくるだろうか。ハイレベルな出世争いに期待したい。

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