6月の10得点は12球団2位、1番・梶谷隆幸の存在感
プロ14年目を迎えているDeNA・梶谷隆幸が開幕から元気な姿を見せ、「復活」の気配を漂わせている。
神里和毅、桑原将志との熾烈なレギュラー争いを制して「1番・中堅手」として開幕スタメンを勝ち取ると、6月は10試合すべてに先発出場し、打率.333・出塁率.422の好成績をマーク。10得点は両リーグ通じて2位だ。トップバッターの役割を見事にこなしているといえるだろう。
6月24日の中日戦では、5回に勝ち越しの今季第1号本塁打。アウトローいっぱいの速球を下からすくい上げて左中間に運ぶ、アッパースイングが特徴的な梶谷ならではの一撃だった。その一打で目覚めたかのように、この日から6戦で10安打と夏本番を前にベテランが勢いに乗ってきた。
最近2年間は怪我などもあり、出場機会が激減していたかつての盗塁王。不動のレギュラーに君臨した14年から17年は毎シーズン2桁本塁打と20盗塁以上を達成していたが、18年・19年の2シーズンはともに41試合の出場にとどまっていた。
その間に神里や今季4番に座る佐野恵太ら若手外野手が台頭。現在31歳の梶谷にとって正念場といえる状況を迎えていたが、開幕直後の戦いでは存在感を見せつけ、レギュラー返り咲きへ大きく前進している。