平成生まれ初の名球会入り条件を満たすのは
プロ野球の通算記録で一番注目度が高いものと言えば、名球会入りの条件となる「200勝」「250セーブ」「2000安打」だろう。今年も巨人の坂本勇人が史上最年少での2000安打や、藤川球児が250セーブを達成するかが注目されている。
今回は、そんな名球界入りの各条件に関して、「平成生まれ」という点に着目したい。1989年1月8日以降に生まれたプロ野球選手で、一番最初に名球会入りの条件を満たすのは誰なのか。その候補となる選手たちを紹介していきたい。
プロ野球の通算記録で一番注目度が高いものと言えば、名球会入りの条件となる「200勝」「250セーブ」「2000安打」だろう。今年も巨人の坂本勇人が史上最年少での2000安打や、藤川球児が250セーブを達成するかが注目されている。
今回は、そんな名球界入りの各条件に関して、「平成生まれ」という点に着目したい。1989年1月8日以降に生まれたプロ野球選手で、一番最初に名球会入りの条件を満たすのは誰なのか。その候補となる選手たちを紹介していきたい。
まずは、打者の「2000本安打」についてみていこう。
現在、平成生まれで最も安打を放っているのは、楽天の浅村栄斗だ。1990年生まれの浅村は、プロ入り2年目に早くも初安打を記録すると、翌年にはレギュラーに定着し、シーズン117安打を記録した。
3年目の2012年は惜しくも99安打に終わったが、その後は7年連続で100安打以上を放ち、通算安打数は1317となっている。4年連続全試合出場中で、このままのペースでいけば、2024年にも達成しそうな勢いだ。
その浅村に続くのが、巨人・丸佳浩と日本ハム・中田翔の1989年生まれコンビだ。
丸は通算1235安打。プロ入り3年目となる2010年に初安打を放つと、2012年を除き、毎年100安打以上を記録してきた。中田もプロ入り2年目に初安打を放って以降、コンスタントに安打を積み上げ、100安打以上を9年連続で継続中。4番という重圧と闘いながらも、通算1220安打を放っており、丸に肉薄している。
上記の3名は皆チームの主軸として現在も活躍中。浅村と丸は3番、中田は4番を主に任されており、ケガによる離脱がない限り、今後も打席数に大きな差は出ないだろう。浅村が2000本安打に一番乗りする可能性は高そうだ。
続いて、投手の記録である「200勝」「250セーブ」についてみていこう。 平成生まれの最多勝は、巨人・菅野智之の87勝だ。プロ7年間で6度の二ケタ勝利をマーク。平均で毎年12.4勝を挙げている計算だが、このペースでも200勝に到達するのは2029年と、道のりは遠い。 これに続くのが、阪神・西勇輝と楽天・則本昂大でそれぞれ84勝と80勝。いずれもチームのエース級の投手が並ぶが、200勝に関しては早さというよりも、到達できるかどうかに注目が集まりそうだ。
最後に「250セーブ」について。こちらには最有力の選手がいる。DeNAの山崎康晃だ。
2014年のドラフト1位で入団後、プロ5年間で積み上げたセーブ数は163。2017年を除き、30セーブ以上をマークしてきた。このまま順調にいけば、2022年に「250セーブ」に到達する可能性がある。平成生まれで初めて名球会入りの条件を満たす筆頭候補といえるだろう。
これに続くのが、楽天・松井裕樹で山崎と24セーブ差の通算139セーブを記録。ただ、今年は先発での調整を続けており、今後セーブ数を積み重ねることができるかは不透明な状況だ。
平成生まれ初の名球会入りの条件を目指せそうな選手たちを紹介した。早ければ2022年にも、山崎康晃がこの条件を満たせそうだ。ただし、抑え投手は登板過多による故障が相次ぐポジションなだけに、予断を許さない。
無事これ名馬。各選手には名球会入りの条件はあくまで通過点とし、その先の通算記録を目指す活躍を期待したい。