パ・リーグで同一カード6連戦がスタート
6月19日に何とか開幕にこぎつけた日本プロ野球。セ・リーグは開幕戦から投手の本塁打が飛び出し、阪神が巨人に3タテされるなど、話題満載のド派手な開幕。その一方で、パ・リーグはロースコアでの決着が多く、比較的おとなしめなスタートとなった。
だが、パ・リーグは今週から大きな動きを見せるかもしれない。例年にない同一カード6連戦が組まれ、大型連勝、連敗が生じやすい日程になっているからだ。
プロ野球では、週の前半と後半で対戦相手が変わる、同一カード3連戦×2という日程を組むのが通例。しかし、今年はコロナ禍の影響により、パ・リーグでは移動による感染リスクを抑えるため、同一カード6連戦を基本とした変則的な日程となった。
これにより、同一カード6連敗、すなわち3タテならぬ6タテが起こる可能性があるのだ。各チームの首脳陣もこの変則日程を乗り切るために、先発ローテーションの組み方など投手の起用法や目先を変えるための捕手の併用など、対策に頭を悩ませている。
6連勝できれば一気に勢いに乗ることができる。だが、6連敗すれば優勝やCS争いから一気に脱落する危険性もはらんでいるため、是が非でも避けたいところだろう。
そこで、昨年のリーグ内の対戦成績をもとに、対戦チームごとの得意、不得意から6タテが起こる可能性の高そうな対戦カードを調べてみた。
昨季は4チームが同一チーム相手に6連勝以上を記録
まず、昨年のパ・リーグで、同一の対戦相手に6連勝以上を記録したチームを調べてみたところ、4チームが1回ずつ記録していた。大型連勝を記録しているだけあって、対戦成績でも大きく勝ち越しているチームが多い。
特に、西武はロッテ相手に夏場8連勝しただけでなく、開幕直後の4月にも引き分けを挟んで5連勝を記録。2018年も17勝8敗と大きく勝ち越しており、完全にロッテをお得意様としている。今季このカードは、7月に6連戦が2回組まれており、ロッテとしては早々に正念場を迎えることになるかもしれない。
また、シーズンの対戦成績で見ると、西武とソフトバンクがオリックス相手にそれぞれ17勝8敗と16勝7敗2分け、ロッテがソフトバンク相手に17勝8敗と大きく勝ち越しており、このあたりの対戦カードも注目だ。
最後に、同一カード6連戦の初週となる今週の対戦カードでは、オリックスがロッテに5連勝しているのが最多。対戦成績もオリックスの15勝9敗1分けとなっており、可能性としてはこのカードが一番高そうだ。
先週の開幕カードではどのチームも今季初勝利をあげており、まだ勢いに差はないとみていいだろう。6連戦初週でいきなり6タテがみられるか。また、6連勝を複数回記録して、一気に抜け出すチームが現れるのか。今年のパ・リーグからは、例年以上に目が離せない。
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