筒香嘉智、掲示板直撃のメジャー第1号!
今シーズンからレイズに移籍した筒香嘉智が止まらない。
実戦2試合目となる24日のレッドソックス戦、5番DHで先発出場した筒香は、第2打席にメジャー第1号を放った。左投手から放った打球は逆方向へ大きな弧を描き、左中間の電光掲示板に直撃。オープン戦のため公式記録ではないが、力強さを見せつけた。
第1打席でも四球を選んでおり、この日は1打数1安打1四球。23日のメジャー実戦デビューでも1打数1安打1四球の成績を残しており、これでオープン戦は打率10割、まだ2試合が終わったばかりだが1度もアウトになっていない。
メジャー第1号となるホームランについて筒香は「毎日バッティングコーチに色々教えてもらいながらやっているので、良いスイングができて良かったです」と語ったが、「シーズンが一番大事なので、シーズンに向けてあくまでも準備するだけ」と冷静だった。また、変則的なサウスポーからホームランを打ったという点に関しては「(左打ちは)左投げが苦手と野球界でよく言われるので、打てて良かった」と感想を口にした。
「ボールを見る能力」にレイズ監督も称賛
筒香にとっても、チームにとっても第1号となるホームランに、レイズのケビン・キャッシュ監督も「ヨシのホームランはすごくクールだった。逆方向で、左投げでも開かなかった」と評価。また、「彼がボール球を振らなかったり、スイングしようと決めたりするやり方に希望を抱いているよ。彼は(相手に)ダメージを与えている」と筒香の打席での対応力やボールを見る能力に称賛を送った。
実戦2試合目にして筒香はメジャーリーガーのボールやストライクゾーンに慣れてきているようだ。日刊スポーツによると、筒香は24日も前日に続いて四球を選んだことに対し「ボールが見えていないのが一番良くないので、そこが見えている」と語ったという。
ここまでの打席を振り返ると筒香がバッターボックスで冷静に対応していることがよくわかる。メジャー初ヒットを打った23日の第1打席は、2ボール1ストライクのバッティングカウントまで持っていき、続く第2打席はファールで粘りながら四球を選んだ。24日の第1打席は2ストライクに追い込まれるものの、際どいボールを見極め四球。ホームランを放った第2打席は変化球を見逃し0ストライク2ボールとバッター有利のカウントになったところで甘いストレートを仕留めた。
現在、筒香は出塁率と長打率の合計であるOPSという指標で3.500といままで見たことがないような数字を出している。もちろん、まだ始まったばかりでこの数字を評価するのは時期尚早であるが、日本から海を渡ったスラッガーに注目が集まっている。
次のオープン戦で筒香は、サードで出場する予定だ。「あんまり期待しないようにして下さい」。筒香は24日の試合後にそう語っていたが、期待せずにはいられない。
※日付は現地時間