ミシシッピ州立大のスイッチピッチャー、全体15番目指名
メジャーリーグで大谷翔平に続く新たな「二刀流」が全米を席巻するかもしれない。
MLBのドラフトで、シアトル・マリナーズがミシシッピ州立大のジュランジェロ・サインチェ投手(21)を1巡目(全体15番目)指名。サインチェは右で最速159キロ、左で最速153キロを投げるという異色のスイッチピッチャーだ。
オランダ領キュラソー出身で、元々は左利き。高校時代の2022年ドラフトでもブルワーズから18巡目指名を受けたが、拒否して大学に進学した。
右でストレート、スライダー、カーブ、チェンジアップ、左でストレートとスライダーを操り、いずれも切れ味抜群。両投げ投手となると、どっちつかずではないかとの疑念を持つが、サインチェはどちらも高い資質を持っており、だからこそ1巡目指名されたのだ。
両手に着用できる特殊なグローブを使用しており、試合中に相手打者によって使い分ける。右の方がストレートは速く球種も多いが、メジャーでも異色のスイッチピッチャーとして活躍が期待される。
過去にはグレッグ・ハリス(エクスポズなど)、パット・ベンディット(アスレチックスなど)がメジャーで登板した両投げ投手として知られており、日本でも近田豊年(南海など)がいた。ただ、ハリスはキャリアのほとんどを右投げで過ごし、ベンディットと近田は目立った実績を残していない。
サインチェは初の本格的「左右二刀流」として大成するか。今後の活躍が楽しみだ。
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