2015年夏の早稲田実と関東第一以来10年ぶり
第107回全国高校野球選手権大会は16日に3回戦4試合が行われ、日大三(西東京)が9-4で高川学園(山口)を下し、関東第一(東東京)は4-1で創成館(長崎)に勝って準々決勝進出を決めた。
東西の東京代表がベスト8入りしたのは、2015年夏の早稲田実と関東第一以来10年ぶり。両校は19日の準々決勝で激突する。
関東第一は昨夏も決勝まで進みながら京都国際(京都)に敗れたが、今年はリベンジを果たして初優勝できるだろうか。あるいは春1回、夏2回の全国制覇を誇る日大三が底力を発揮するか。
東京が東西に分かれたのは1974年夏の第56回大会からだが、それまでにも春のセンバツでは2校出場したことがあり、2校ともベスト8入りした大会は下の通りとなっている。

1972年センバツは日大桜丘が“東京対決”制して優勝
1958年センバツでは明治がベスト4入りし、早稲田実もベスト8。この大会で早稲田実の王貞治が2本塁打。優勝は済々黌(熊本)だった。
史上唯一、決勝で東京対決となったのが1972年センバツ。193センチの長身で「ジャンボ仲根」と呼ばれ、同年ドラフト1位で近鉄入りする仲根正広を擁する日大桜丘が5-0で日大三を下して優勝した。
1982年センバツでは二松学舎大付が準優勝、荒木大輔が3年生だった早稲田実はベスト8入り。優勝は榎田健一郎のいたPL学園(大阪)だった。
1987年センバツでは関東第一が立浪和義、片岡篤史らのいたPL学園に敗れて準優勝。帝京も8強入りした。
同年夏も東東京の帝京と西東京の東亜学園が準決勝進出。帝京はPL学園に、東亜学園は常総学院(茨城)に敗れ、PL学園が春夏連覇を果たした。
2006年夏は早稲田実が優勝、帝京が8強
1995年夏は帝京が決勝で山本省吾を擁する星稜(石川)を下して優勝。この年も今年同様に準々決勝で東京対決となり、西東京代表の創価を8-3で下しての全国制覇だった。
2006年夏は今も語り継がれる「ハンカチフィーバー」。斎藤佑樹を擁する早稲田実が、田中将大を擁する駒大苫小牧(南北海道)との延長15回引き分け再試合を制して優勝した。準々決勝で帝京が智弁和歌山(和歌山)に12-13で逆転サヨナラ負けした試合も後世に語り継がれる死闘だった。
2010年センバツでは日大三と帝京がともにベスト8入り。準々決勝で帝京が、決勝で日大三がともに島袋洋奨を擁する興南(沖縄)に敗れた。
2015年夏は1年生スラッガーの清宮幸太郎が注目を集めた早稲田実が関東第一ともに準決勝進出。しかし、早稲田実は仙台育英(宮城)に、関東第一は東海大相模(神奈川)に敗れ、小笠原慎之介のいた東海大相模が頂点に立った。
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