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【高校野球】甲子園1大会最多得点&最多安打記録、大阪桐蔭は更新なるか?

2022 8/18 06:00SPAIA編集部
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聖望学園戦で19得点、松尾汐恩は甲子園5本塁打

第104回全国高校野球選手権大会で優勝候補の筆頭に挙げられている大阪桐蔭の強力打線が猛威を振るっている。1回戦の旭川大高(北北海道)戦は先制を許しながらも6-3で逆転勝ち。6回に5番・海老根優大が同点弾を放つと、7回に伊藤櫂人が勝ち越しアーチを放つ一発攻勢で地力の違いを見せつけた。

2回戦の聖望学園(埼玉)戦では猛打爆発。初回から6回まで毎回得点を重ね、8回、9回には3番・松尾汐恩が2打席連続本塁打を放ち、25安打で19点を奪った。松尾は2年夏、3年春と合わせて甲子園で計5本塁打。清原和博(PL学園)の13本、桑田真澄(PL学園)、元木大介(上宮)、中村奨成(広陵)の6本に次ぐ歴代5位タイとなった。

3回戦の二松学舎大付(東東京)戦は序盤に得点を重ねて試合を優位に進め、4-0で快勝。二松学舎大付の2番手・布施東海を打ちあぐねて5回以降は無得点だったものの、エースナンバーを背負う川原嗣貴が完封勝利を挙げた。

最多得点は75点、最多安打は100安打

こうなると3度目の春夏連覇だけでなく、記録への関心も高まる。過去の1大会最多得点は1921年・和歌山中(現桐蔭)の75点。神戸一中に20-0、釜山商に21-1、豊国中に18-2、京都一商に16-4と4試合全て圧勝で優勝を果たした。

大阪桐蔭は3試合で計29点。新記録にはあと47点が必要で、さすがにハードルは高いが、可能性がないとは言い切れない。

今春センバツでは初戦の鳴門戦こそ3-1だったが、広島商には不戦勝、市和歌山に17-0、国学院久我山に13-4、近江に18-1で頂点に立った。準々決勝以降の3試合で計48点を奪った実績があるのだ。難しいとはいえ、ひょっとしたら…という可能性を感じさせることも確かだろう。

また、安打数は2000年・智弁和歌山の100安打が1大会最多記録。この年は新発田農に14-4、中京大中京に7-6、PL学園に11-7、柳川に7-6、光星学院(現八戸学院光星)に7-5、東海大浦安に11-6で優勝。後にヤクルト入りする武内晋一が2年生ながら3番に座って「史上最強打線」と呼ばれ、6試合で計11本塁打も最多記録となっている。

今大会の大阪桐蔭は初戦で12安打、2回戦で25安打、3回戦で9安打と計46安打をマーク。準々決勝以降も猛打で頂点まで駆け上がれば、記録更新しても不思議ではない。

18日の準々決勝は下関国際(山口)と対戦。明治神宮大会から秋春夏完全制覇を目指す最強チームは最後まで強さを見せつけるか、それとも打倒大阪桐蔭を果たすチームが現れるか。104回目の夏は記録的猛暑とともに、記録的猛打として歴史に残るかもしれない。

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