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村上宗隆の母校・九州学院が進撃、国学院栃木と大阪勢への壮大な雪辱物語は続く

2022 8/16 06:00SPAIA編集部
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2000年春、国学院栃木に逆転負けした九州学院

開催中の第104回全国高校野球選手権大会で九州学院(熊本)が初戦を突破した。セ・リーグでホームランダービーを独走しているヤクルト・村上宗隆の母校で、弟の慶太(3年)が4番を打っていることから注目度は高い。3回戦では国学院栃木(栃木)とベスト8をかけて戦う。

初戦(2回戦)の帝京五(愛媛)戦では打線が爆発。兄の背中を負う弟・慶太も二塁打と三塁打を放つなど19安打の猛攻で14点を奪い、14-4で大勝した。

九州学院は夏の甲子園は9回目、センバツにも6回出場している。過去、愛媛県勢とは1975年夏2回戦で新居浜商と対戦し、1-3で敗れている。学校は違うが、47年ぶりに愛媛県勢にリベンジを果たした格好となった。

また、3回戦で対戦する国学院栃木とは2000年センバツ2回戦で対戦し、9回に4点を奪われて5-6で逆転負けを喫したことがある。

その年の国学院栃木は4強入りしたが、準決勝で智弁和歌山に敗戦。国学院栃木は2018年センバツでも3回戦で智弁和歌山に敗れたが、今大会は2回戦で前年覇者の智弁和歌山を倒し、3回戦進出を決めた。因縁の相手に雪辱した国学院栃木に、今度は九州学院がリベンジする番だ。

大阪勢に4度も敗れている九州学院

今大会は大阪桐蔭が優勝候補筆頭とされているが、九州学院は大阪勢にことごとく苦杯をなめている。

甲子園に初出場した1963年夏の準々決勝で、優勝した明星に3-4で惜敗。1987年夏は2回戦で、これまた優勝したPL学園に2-7で敗戦。2011年センバツ2回戦では履正社に2-8で完敗。翌2012年センバツ2回戦では、先制しながらも大阪桐蔭に3-5で逆転負け。同年は大阪桐蔭が春夏連覇を果たした。

これまで4度も大阪勢に進撃を止められ、そのうち3度は負けた相手が優勝している。もし、九州学院が国学院栃木に勝ち、準々決勝以降で大阪桐蔭とぶつかったら…。長い高校野球の歴史は、時に不思議な縁を取り持つことがある。先輩諸氏から脈々と受け継がれてきた壮大な雪辱物語がこの夏、完結するかも知れない。

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