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【高校野球】甲子園勝利数ランキング、大阪桐蔭がPL学園を超えるのはいつ?

2022 8/16 11:00SPAIA編集部
阪神甲子園球場,Ⓒbeeboys/Shutterstock.com
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PL学園は歴代3位の甲子園通算96勝

第104回全国高等学校野球選手権大会で優勝候補の筆頭・大阪桐蔭が順当に勝ち上がっている。初戦は旭川大高(北北海道)に先制されながらも逆転勝ち。2回戦は聖望学園(埼玉)に19-0の大勝だった。3回戦は二松学舎大付(東東京)と対戦する。

大阪桐蔭がよく比較されるのが、かつて同じ大阪の強豪として無敵を誇ったPL学園だ。全盛期のPLと大阪桐蔭ではどちらが強いのか。毎年選手が入れ替わる高校を時空を超えて比較するのは難しいが、トータルでひとつの指標となるのは甲子園通算勝利数だろう。2022年8月15日現在のランキングは以下の通りとなっている。

1位 中京大中京(愛知)136勝 優勝11回
2位 龍谷大平安(京都)103勝 優勝4回
3位 PL学園(大阪)96勝 優勝7回
4位 県岐阜商(岐阜)87勝 優勝4回
5位 松山商(愛媛)80勝 優勝7回
6位 天理(奈良)79勝 優勝3回
7位 東邦(愛知)75勝 優勝5回
8位 広陵(広島)73勝 優勝3回
9位 大阪桐蔭(大阪)71勝 優勝9回
10位 智弁和歌山(和歌山)70勝 優勝4回

PL学園はセンバツと選手権で各48勝、計96勝で歴代3位。一方の大阪桐蔭はセンバツで31勝、選手権で40勝を挙げており、歴代9位の計71勝だ。

大阪桐蔭の西谷浩一監督は歴代2位の甲子園通算63勝で、PL黄金時代を率いた中村順司監督の58勝をすでに上回っているものの、学校全体で見ればまだ数字上は超えていないことになる。

実質20年で白星積み上げてきた大阪桐蔭

PL学園は2016年夏を最後に休部となっており、今のところ96勝から増える見込みはない。大阪桐蔭が25勝差を埋めるには何年かかるだろうか。

センバツで優勝するには5勝、選手権で優勝するには5~6勝が必要になる。仮に今大会で優勝すれば75勝。単純計算でその後さらに4回全国制覇して、やっと追いつく数字だ。2回戦や3回戦で敗退すればさらに時間がかかることは言うまでもない。

そう考えるとPLの残してきた功績は偉大。ただ、PLが甲子園に初出場したのは1962年センバツで、最後の出場が2009年夏だから47年かけて積み上げた勝利だ。

それに対し、大阪桐蔭は1991年春夏連続で初出場(夏は優勝)したものの、その後しばらく甲子園から遠ざかり、2回目の出場は2002年夏だった。つまりトータルでも31年、実質20年という驚異的なスピードで白星を量産していることは特筆すべきだろう。

今大会では3度目の春夏連覇、さらに昨秋の明治神宮大会から秋春夏完全制覇を狙う大阪桐蔭。勝利数でPLを超える日はいつになるだろうか、楽しみに待ちたい。

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