4打数4安打で早慶戦9-1の大勝に貢献
東京六大学野球の早稲田大vs慶応義塾大が9日、神宮球場で行われ、慶応が9-1で勝利。プロ野球で通算525本塁打を放った清原和博氏の長男、慶応・清原正吾内野手(4年)がリーグ戦3本目の本塁打を放つなど、父の見守る前で4打数4安打の大活躍だった。
首位の早大が勝てば優勝が決まる一戦。しかし、この日の主役は楽天から今秋ドラフト5位指名を受けた早大・吉納翼(4年)でもなければ、早大のエース伊藤樹(3年)でもない。5位・慶応の4番・清原正吾だった。
2打席連続安打を放って迎えた6回1死、伊藤樹の初球を豪快なスイングで弾き返すと、秋晴れの神宮に高々と舞い上がった打球がレフトスタンドに着弾。笑顔でホームを踏んだ清原は、スタンドで拍手する父・和博氏を指差してアピールした。
「育ててくれてありがとうという気持ちを込めた」
試合後のヒーローインタビューでは「完璧でした」と手応えを明かし、父を指差したことに「見たか!という気持ちと今まで育ててくれてありがとうという気持ちを込めた」と説明。
ホームランボールは「弟にあげたいですね。彼もこれから大学生になるので、これを原動力に頑張ってもらいたい」と慶応義塾高で昨夏の甲子園優勝した次男・勝児にプレゼントする意向を示した。
注目されたプロ野球のドラフト指名はなかったが、今後については「早慶戦にだけ尽くしてきたので、今後については終わってから考えたい」と語るにとどめた清原。早慶戦で主役を奪うあたり、やはり何かを持っているのは間違いない。今後の動向が注目される。
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