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関メディベースボール学院がポニーリーグ全日本選手権で優勝、異例の2リーグで全国制覇

2023 7/31 06:00SPAIA編集部
優勝した関メディベースボール学院,関メディベースボール学院提供
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関メディベースボール学院提供

佐賀ビクトリーと決着つかず両チーム優勝

アメリカ発祥の硬式野球リーグ「ポニーリーグ」の第49回全日本選手権大会が7月26日まで行われ、兵庫県西宮市の野球専門校「関メディベースボール学院」が優勝。3月まで所属していた「ヤングリーグ」の第31回春季大会でも優勝しており、4月から転籍したポニーリーグと合わせ、異例の2リーグで同一年度の全国制覇を果たした。

ポニーリーグでは背番号をもらえない白い練習用ユニフォームの選手の存在を認めておらず、登録部員全員が試合に出られるよう部員の多いチームは複数のチームに分けて出場できる。在籍選手が増えてきた関メディはその趣旨に賛同して転籍し、今大会も3チームに分けて出場した。

関メディは1回戦で松戸江戸川ポニー(千葉)に9-0、2回戦で博多南シャークス(福岡)に4-1、3回戦で江東ライオンズ(東京)に6-3、準々決勝で市原ポニー(千葉)に8-7、準決勝で三潴ファイターズ(福岡)に9-7と勝ち上がり、決勝で佐賀ビクトリー(佐賀)と対戦した。

1点を争う白熱の好ゲームとなり、3-3で延長に突入。9回、10回にそれぞれ1点を失ったもののいずれもその裏に同点に追いつく執念を見せた。結局、3時間46分の激闘の末、延長11回終了時点で猛暑のため選手の健康状態を考慮して打ち切り。両チーム優勝となった。

大会MVPは、ポニー(U-14)日本代表にも選ばれている左腕・井上友吾。昨年まで3連覇していた江東ライオンズ戦で7回途中3失点、決勝でも7回途中3失点の好投で優勝に貢献した。

関メディベースボール学院の井上友吾

関メディベースボール学院提供

スタンドからも熱い声援

会場の江戸川区球場のスタンドには、選手の父兄だけでなく、準決勝までに敗れたチームの選手たちや一般のファンらも駆けつけ、熱戦に大声援。日本ポニーベースボール協会のYouTubeチャンネルでも生配信され、大いに盛り上がった。

中学硬式野球5団体の優勝チームが戦う「1stエイジェックカップ 中学硬式野球グランドチャンピオンシリーズ」(8月28、29日)の出場権は抽選の結果、佐賀ビクトリーが獲得したが、関メディも優勝チームとして名を刻んだことには変わりない。

元近鉄、オリックスの井戸伸年総監督は「これだけの大声援の中で、これだけの試合ができて選手たちは本当にいい経験になりました。試合ごとに逞しさを増していった子供たちが頼もしいです」と目尻を下げていた。

関メディベースボール学院の選手たち

関メディベースボール学院提供


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