ヤングリーグ最後の公式戦で優勝、4月からポニーリーグに加盟
兵庫県西宮市の野球専門校「関メディベースボール学院」中等部が全日本少年硬式野球連盟「ヤングリーグ」を脱退し、4月からアメリカ発祥の「ポニーリーグ」に加盟した。
関メディは3月下旬に倉敷マスカットスタジアムで行われた第31回ヤングリーグ春季大会に出場。初戦でTrust愛知ヤングを8-6、2回戦でヤング神戸須磨クラブを8-1、準々決勝で府中広島’2000ヤングを8-0、準決勝で新居浜ヤングスワローズを11-2、決勝で兵庫加古川ヤングを8-2で破って初優勝した。
関メディベースボール学院提供
井戸伸年総監督が最優秀監督賞、才田凱斗内野手が最優秀選手賞を受賞。ヤングリーグ最後の公式戦で有終の美を飾った。
優勝するほどの強豪チームがリーグを転籍するのは異例。井戸総監督は狙いを説明する。
「ヤングリーグには8年間所属し、大変お世話になりました。生徒たちも様々な経験を積むことができ、今後の人生の糧になると確信しています。ポニーリーグに移ったのは同じ大会に複数のチームを登録できるからです。全員が大会に出場でき、選手がさらに成長できる環境だと判断し、移ることになりました」
高校野球でもそうだが、部員数が多ければ多いほどベンチ入りできない選手が増える。しかし、アメリカ発祥のポニーリーグでは、背番号をもらえない白い練習用ユニフォームの選手の存在を認めておらず、登録部員全員が試合に出られるよう部員の多いチームは複数のチームに分けて出場できる。
佐藤義則コーチや伊藤敦規コーチら元プロ野球の豪華指導陣が名を連ねる関メディは、中学時代からトップレベルの指導を受けられ、全国の強豪高校への進学実績も豊富なため、選手募集に応募が殺到している状況。新中学1年生も約60人が加入している。
ポニーリーグでは早速、4月22日から始まる春季大会・全日本選手権大会関西予選に4チームで出場予定。井戸総監督は「ポニーリーグでも存在感を示せるように頑張りたい」と意気込んでいる。