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知っておきたい日本陸上競技選手権大会の見どころ

2017 6/13 12:41茶色野うさぎ
日本陸上競技選手権大会,棒高跳び
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出典 Lilyana Vynogradova/Shutterstock.com

陸上ファンにとってはおなじみの日本陸上競技選手権大会。日本陸上界最高峰の大会であり、毎年様々なドラマが繰り広げられる。今回は、日本陸上競技選手権大会の概要や見所などを解説していく。

日本陸上競技選手権大会の歴史

日本陸上競技選手権大会は一般には「日本選手権」と呼ばれる大会で、日本の陸上競技界の中では最高のタイトルといえる。
その歴史は古く、第1回大会は、1913年11月に19種目の大会として開催された。100m走などの今でも続いている競技のほかに、当時は独自の競技も行われていて、助走をせずに飛ぶ「立高跳び」「立幅跳び」などもあった。第二次世界大戦の影響で中断した時期もあるが、長く開催されている大会で、2016年には記念すべき第100回大会が愛知県名古屋市で行われた。

日本陸上競技選手権大会の概要

日本陸上競技選手権大会はもともと首都圏開催だったが、1996年以降は第1種公認陸上競技場がある都道府県で持ち回りで開催している。メインとなるトラック競技、フィールド競技は6月に一つの競技場でまとまって開催される。
マラソン、競歩、リレー、クロスカントリー、混成競技(十種、七種)は別の大会があてがわれたり、別の競技会が開催される。このあたりは知らないと自分の好きな競技が見つからないことになるので注意してほしい。
メイン大会では、短距離走、中距離走、長距離走、跳躍競技、投擲競技がひとつの競技場でプログラムに従って進行していく。

日本陸上競技選手権大会が他の大会と違うわけ

日本陸上競技選手権大会が、他の競技大会とは違う理由はなんなのだろうか。そのあたりは国民のための大規模なスポーツイベント「国民体育大会」と比較するとよくわかる。
国体の場合、選手たちは各都道府県の代表として出場し、それぞれの競技にのぞむ。最終的にポイントが集計され、最もポイントの高い都道府県に天皇杯、皇后杯が授与されるという大会だ。
それに対して日本陸上競技選手権大会は参加資格が厳しく、前回優勝者および、参加標準記録を突破したものだけが参加できる大会となっている。そのため非常にハイレベルな緊張感のある戦いが見られるのだ。

日本陸上競技選手権大会の見どころ

6月に開催される日本陸上競技選手権大会は、8月に開催される世界陸上、夏季オリンピックの選考にちょうど良いタイミングのため、代表選考をかけた熱い戦いが展開される大会となっており、陸上ファンの注目を集める。
世界陸上は奇数年に開催されるので、2017年はまさにその年に当たる。2016年のリオオリンピックで旋風を巻き起こした日本陸上のスターたちが、日本の競技場で勝負を繰り広げるのだ。

日本陸上競技選手権大会を見るうえで知っておきたいこと

2017年の日本陸上競技選手権大会は、6月23日から25日まで大阪府のヤンマースタジアム長居で開催される。NHKでも中継されるのでぜひ興味のある方は見ていただきたい。代表選考がかかる大会でぜひ知っておきたいのが「派遣標準記録」という言葉だ。
「派遣標準記録」というのは世界大会で活躍が期待できる記録として妥当な数値を日本陸連が定めたもので、たとえ選手権大会で優勝したとしてもこの「派遣標準記録」を突破しなければ代表に選んでもらえないということになる。なので、世界での活躍を夢見る選手にとってはただ優勝するだけでなく、記録にもこだわっていかなくてはいけない。

まとめ

日本陸上競技選手権大会の概要や見どころを紹介した。リオオリンピックで活躍した選手たちが日本で激突するのは非常に楽しみである。若手選手たちの活躍にも期待がかかっている。