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世界陸上の日本人女子メダリスト一覧、北口榛花がやり投げで五輪含め初の金メダル

2023 8/27 06:00SPAIA編集部
2023年世界陸上で金メダルに輝いた北口榛花,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

世界大会のフィールド種目で初の金メダル

ハンガリー・ブダペストで開催されている陸上の世界選手権女子やり投げで、世界ランキング1位の北口榛花(JAL)が66メートル73をマークして金メダルに輝いた。五輪を含めた世界大会で、日本女子選手がフィールド種目で金メダルを獲得するのは初の快挙。前回大会の銅に続くメダルで、女子では史上初の2大会連続のメダル獲得となった。

今季は7月に行われた世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)のシレジア大会で、自身の日本記録を更新する67メートル04をマーク。世界ランキング1位として臨んだ今大会で、見事に偉業を成し遂げた。

世界陸上で日本女子選手が金メダルを獲得したのは、マラソンの浅利純子(1993年シュツットガルト大会)、鈴木博美(1997年アテネ大会)に次いで3人目。これまで日本女子選手がメダルを獲得したのは、ほとんどがマラソンだ。

歴代メダリストは以下の通りとなっている。

世界陸上の日本人女子メダリスト


1991年の東京大会女子マラソンで銀メダルを獲得したのが山下佐知子。優勝したワンダ・パンフィル(ポーランド)に4秒及ばなかったものの、2時間29分57秒の自己ベストをマーク。世界陸上で日本人初のメダリストとなり、翌1992年のバルセロナ五輪代表に決まった。

1993年のシュツットガルト大会ではマラソンの浅利純子が金メダルに輝いた。同年1月の大阪国際女子マラソンで初優勝し、世界陸上では2時間30分03秒で優勝。五輪も含めて日本女子陸上選手として初の金メダル獲得となった。

また、安部友恵も2時間31分01秒で銅メダル獲得。前年のバルセロナ五輪で有森裕子が銀メダルを獲得し、日本女子マラソンが急激にレベルアップした時期だった。

千葉真子は10000mとマラソンでメダル獲得

1997年のアテネ大会では鈴木博美が金メダルに輝いた。バルセロナ五輪とアトランタ五輪は10000mで出場したが、1997年の名古屋国際女子マラソンで2位に入って、同年の世界陸上にはマラソンで出場。2時間29分48秒で見事に優勝した。

アテネ大会は10000mに出場した千葉真子が銅メダルに輝いた。前年のアトランタ五輪は5位入賞し、世界陸上では31分41秒93で3位。日本女子選手としてトラック長距離種目では初の世界大会メダリストとなった。

千葉はその後マラソンに転向し、2003年のパリ大会では2時間25分9秒で銅メダルを獲得。異種目で複数のメダル獲得という快挙を成し遂げた。

1999年のセビリア大会で銀メダルに輝いたのは市橋有里だ。優勝候補筆頭だった高橋尚子が欠場した同大会で、北朝鮮の鄭成玉にわずか3秒及ばなかったものの2時間27分02秒で2位。翌2000年のシドニー五輪代表に選ばれたが、シドニーでは15位に終わった。

2001年のエドモントン大会では土佐礼子が2時間26分06秒で銀メダルを獲得。2004年のアテネ五輪でも5位入賞した土佐は、2007年の大阪大会でも2時間30分55秒で銅メダルを獲得した。

野口みずきはパリ大会で銀メダル

現在も女子マラソンの日本記録を保持している野口みずきは、2003年のパリ大会で銀メダルを獲得している。金メダルはキャサリン・ヌデレバ(ケニア)に譲ったが、2時間24分14秒で2位。翌2004年のアテネ五輪代表に内定し、アテネで金メダルに輝いた。2時間19分12秒の日本最高記録を出したのは2005年のベルリンマラソンだった。

2009年のベルリン大会では尾崎好美が銀メダルに輝いた。前年11月の東京国際女子マラソンで初優勝して代表に決まり、世界陸上では2時間25分25秒で2位。その後、2011年の世界陸上大邱大会は17位、2012年のロンドン五輪は18位だった。

2013年のモスクワ大会で銅メダルを獲得したのが福士加代子だ。トラックからマラソンに転向して4戦目の同年1月の大阪国際女子マラソンで初優勝。世界陸上では2時間27分45秒で3位に入った。その後も長く現役を続け、2022年1月の大阪ハーフマラソンで競技生活にピリオドを打った。

歴代のメダリストにはそうそうたる名前が並ぶ。同時にフィールド種目で初の金メダルを獲得した北口榛花の偉大さも改めて浮き彫りになる。

今大会で3位以内に入った北口は2024年パリオリンピックの選考基準を満たし、2大会連続の五輪代表に内定。陸上では第1号となった。初出場した2021年東京五輪では、日本勢57年ぶりの決勝に進出(12位)。パリでは世界陸上に続く金メダル獲得に、大きな期待がかかる。

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