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東京五輪のスターを探せ!レスリングの注目株ジュニア選手5選

2017 6/13 12:41mikky
レスリング,ジュニア
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出典 sportpoint/Shutterstock.com

東京五輪開幕へ日に日に近づいている。メダルの量産が期待されているレスリングでは、ベテランの活躍はもちろんだが、若手選手の成長も著しい。今回は、現在注目ジュニア選手を5人紹介する。

親子でレスリング五輪メダルを狙う次代のエース田南部夢叶

2014、15年と年代別の世界選手権(40kg級)を14歳から日本代表として2連覇した、日本が誇るレスリング界の次代のスーパーエースが、田南部夢叶(たなべゆめか)選手だ。
田南部選手の父はアテネ五輪で男子フリー55kg級の銅メダルを獲得した力(ちから)氏であり、夢叶選手にレスリングを教えた人物でもある。東京五輪では21歳を迎えた直後で、選手としてこれから一層の飛躍が期待できる年齢でもある。父とともに、親子2代の夢である金メダルを目指し、2020年へ向けて最強への道をひたはしる。

東京でのレスリング金メダルも有力視される藤波勇飛

高校生当時から日本レスリング協会から「ターゲット選手」として指定を受け、東京五輪での金メダルが有力視されているのは、男子フリースタイル65kg級の藤波勇飛選手だ。全国屈指のレスリングの強豪校、三重県のいなべ総合学園高校で指導をする父、俊一監督と二人三脚で高校総体を優勝(2014年)。
山梨学院大学に進学し、16年のリオ五輪予選最では、シニア国際大会初参戦で2回戦敗退と五輪出場枠を逃し悔しい思いをしたが、視線はあくまで東京五輪に向けて成長を重ねている。

世界レスリング協会53kg級1位に輝く向田真優

2017年1月現在、世界レスリング協会の女子53kg級で1位に輝く日本期待の有望株は、三重県四日市市出身の向田真優選手だ。少年少女向けの全国大会では小学2年時から4連覇を果たした活躍が目に止まり、JOCエリートアカデミーへの入校を果たす。
19歳となった16年12月には、非五輪階級ながらも世界選手権55kg級でアカデミーとしては初となる優勝を果たした。女子53kg級はレスリング界のレジェンドである吉田沙保里選手と同じであり、後継として期待と注目を一身に受けている。

ジュニア選手敵なし、世界と戦い成長する山本泰輝

静岡が誇るレスリングの名門、飛龍高校で、高校選抜やジュニアJOC杯、インターハイなど計5冠を達成したジュニア階級では敵なしのホープが、最重量級の山本泰輝選手だ。
拓殖大への進学後、19歳ながらシニア階級ではトップクラスの荒木田進謙選手を破る金星を挙げている。挑戦権を得て迎えた2016年のリオ五輪アジア予選では初戦で敗退し、シニアの世界レベルの高さを痛感したが、悔しさをバネにさらなる飛躍が期待されている。

レスリング世界ランクに登場!志学館大の五十嵐未帆

最軽量となる女子48kg級で健闘を見せている東京世代は、五十嵐未帆選手だ。言わずと知れた女子レスリング日本一の名門校、至学館高(愛知・大府)で鍛え、2017年現在は志学館大学に所属している。
同級はリオ五輪で金メダルに輝いた登坂絵莉選手がトップ選手として君臨しているが、17年1月現在の世界ランキングでは初のランクインで9位につけている。前年11月にアゼルバイジャンで開かれたゴールデンGP決勝大会で2位となったことが評価されてのランクインで、登坂選手とともに東京五輪が楽しみな逸材だ。

まとめ

日本のお家芸とも評されるレスリングだが、吉田沙保里選手や登坂絵莉選手などの金メダリストの後を追うように次代のホープも着実に力をつけている。メダルの可能性が大きい競技なだけにプレッシャーも大きいだろうが、地元開催で活躍する若きアスリートの姿を期待している。