最終日にレスリングの清岡幸大郎と鏡優翔が金メダル
7月26日に開幕したパリオリンピックは11日(日本時間12日)、全日程を終えた。前日10日に女子やり投げに出場した北口榛花がトラック&フィールド種目で日本女子初となる金メダルの快挙を達成するなど、5種目で金2個、銀4個のメダルを獲得した日本は、最終日も金メダルラッシュに沸いた。
レスリングの男子フリースタイル65キロ級の清岡幸大郎が金メダルを獲得。決勝で2022年世界王者のラフマンムサ・アムザドハリリ(イラン)に10-3で完勝し、ノーシードから一気に頂点に駆け上がった。前日に金メダルに輝いた女子57キロ級代表の桜井つぐみとは幼なじみ。同大会でともに金メダル獲得の快挙を成し遂げ、喜びを分かち合った。
また、レスリング女子76キロ級でも鏡優翔が決勝でケネディアレクシス・ブレーズ(アメリカ)を3-1で下し、金メダルに輝いた。これまで女子の最重量級は、浜口京子が2004年アテネ大会、2008年北京大会で獲得した銅メダルが最高で、鏡がその歴史を塗り替えた。
これで日本は今大会の全16日間でメダルを獲得。金メダル20個、総メダル獲得数45個(銀12、銅13)は、いずれも海外開催五輪の最多だった2004年アテネ大会と2016年リオデジャネイロ大会を超える過去最高成績となった。
競技別では、これまでの大会でもメダルを量産してきたレスリングが金8、銀1、銅2の計11個でトップ。お家芸の柔道が金3、銀2、銅3の計8個で続き、今大会好調だったフェンシングは金2、銀1、銅2の計5個を獲得した。
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