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男子レスリングの過去の名場面を一挙公開

2016 12/16 20:07
レスリング,ⒸShutterstock.com
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Photo by sportoakimirka/Shutterstock.com

日本の男子レスリングには、残念ながら女子ほどのスター選手がいない。しかし、オリンピックヘルシンキ大会以来、欠場したモスクワ大会を除いてすべての大会でメダルを獲得している実力がある。そんな歴代メダリストである5人の選手を紹介する。

リオ五輪銀・太田忍

太田忍選手は青森県出身の23歳で、グレコローマン 59キロ級の選手だ。

先日のリオデジャネイロオリンピックで見事に銀メダルを獲得した。2回戦では前年世界選手権3位のケビスパエフにストレート勝ちし、3回戦でも世界ランキング保持者に判定勝ち。

さらに、準決勝ではロンドンオリンピック55kg級銀メダリストを倒したが、決勝ではキューバの世界選手権王者に残念ながら敗れた。しかし、そのむき出しの闘志には日本中を感動を呼んだ。

リオ五輪銀・樋口黎

樋口黎選手は大阪府出身の20歳。日本体育大学の学生で男子フリースタイル57kg級の選手だ。

リオデジャネイロオリンピック初出場で見事に銀メダルを獲得した。1回戦でロンドン大会銅メダリストを破ると、とんとん拍子に決戦まで進出。決勝では大熱戦の末惜しくもジョージア出身の2015年世界王者に敗れた。

162cmと小柄な身長で、一見するとレスリング選手には見えない愛らしさとは正反対の、魔法使いのような鋭い「腕取りタックル」を繰り出す様は、世界の王者たちを恐れさせた。

ロンドン五輪金・米満達弘

米満達弘選手は山梨県出身の30歳で、フリースタイル66kg級の選手だ。

前回のロンドンオリンピックでみごと金メダルを獲得した。準々決勝では第1ピリオドを延長戦の末取られたが、その後2ピリオドを連取して奇跡の逆転勝利で会場を沸かせた。準決勝では2-0で勝利し、決勝でもインドの強豪に2-0で勝利し頂点に立った。

1988年のソウルオリンピック以来、6大会24年ぶりとなる金メダルを獲得して紫綬褒章を受章し、日本中を活気づけた選手の一人となった。

ロンドン五輪銅・湯元進一

湯元進一選手は和歌山県出身の31歳で男子フリースタイル55kg級の選手だ。同じくレスリングの選手である湯元健一は双子の兄で、二人とも日本を代表するレスラーだ。

ロンドンオリンピックで銅メダルを獲得した。キューバなどの強豪国を相手に苦戦しながらも準決勝に進出したが、惜しくも敗退。しかし、3位決定戦でブルガリア選手と対戦し、決戦並みのハイレベルな戦いで大接戦の末に銅メダルを勝ち取った。

ロンドン五輪銅・松本隆太郎

松本隆太郎選手は群馬県出身の30歳でグレコローマン60kg級の選手だ。

ロンドンオリンピックで湯元進一選手同様に銅メダルを獲得した。トルコやフランスの強豪選手にあっさりとストレート勝ちし、ロンドンの観客を唖然とさせた。しかし準決戦で惜しくも金メダルリストのノルージに敗れた。

3位決定戦では、カザフスタンの王者アルマトにフォール勝ちして銅メダリストとなった。レスリングの日本男子で一番乗りのメダル獲得となったため、他の選手達のムードを明るくした。

まとめ

リオデジャネイロオリンピックで、若手の太田忍、樋口黎両選手が見事に銅メダルを獲得したことによって日本の男子レスリング界が盛り上がった。世界選手権や東京オリンピックでのさらなる活躍が期待される。