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トライアスロン、オリンピックの名場面を振り返る

2016 12/16 11:07
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Photo by Pavel1964/Shutterstock.com

バイク、水泳、ランと3種類の競技を立て続けに行うトライアスロンは、最も過酷なスポーツとも言われることがあります。 本稿ではそんなトライアスロンにおいて、これまでのオリンピックで印象に残ったシーンを振り返っていきたいと思います。

兄弟で肩を組んで!ブラウンリー兄弟史上初のロンドンでのメダル

2012年のロンドンオリンピックでは、自国開催となったイギリス代表のブラウンリー兄弟が大活躍しました。兄のアリステア選手が快調な走りを続けて圧倒的な強さで金メダルを獲得すると、弟のジョナサン選手も銅メダルを獲得し、トライアスロン史上一度もなかった同時出場で兄弟がメダル獲得という快挙を成し遂げたのです。
メダルを首にかけ、兄弟で肩を組んで健闘を称えあっているブラウンリー兄弟の立ち姿は、過去のオリンピック全体を通してみても屈指の名シーンといえるでしょう。

圧倒的な強さ!アリステア・ブラウンリーの金メダル

次の大会となった2016年のリオオリンピックにおける男子トライアスロンで優勝を果たしたのは、前回優勝者でもあるアリステア・ブラウンリー選手でした。アリステア選手はロンドンオリンピックでも圧倒的なスピードが多くの人を注目を集めていましたが、今回も彼の走りは多くに称賛されました。
前回から4年の月日が経っても変わることなくトップを走り続けていることからも、アリステア選手の高いプロ意識と能力をうかがうことができますね。

4大会出場の田山寛豪

日本勢において大きな話題となったのは、なんといっても4大会連続でオリンピック出場を果たした田山寛豪選手です。特にインパクトを与えることになったのは、2004年のアテネオリンピックで、大きな期待を受けた田山選手は、力強い走りを見せると13位という成績を残し、日本がトライアスロンで世界を相手に戦えることを証明したのです。
田山選手のような好成績を出すことができる選手を多数輩出していくことが、日本の今後の目標になってくるでしょう。

リオオリンピック、女子の優勝者はグウェン・ジョーゲンセン!

リオオリンピックの女子トライアスロンは、グウェン・ジョーゲンセン選手が優勝して金メダルを獲得しました。アメリカ合衆国代表のジョーゲンセン選手は、3種目全体を通して安定したパフォーマンスを見せて優勝を勝ち取り、その地力の高さを見せつけることになったのです。
ゴール後にオリンピック用のゴールテープを掲げて、まだまだ余裕を感じさせたジョーゲンセン選手の姿は、リオオリンピックにおける名シーンのひとつといってもいいでしょう。

リオオリンピック、日本代表は3人が出場

一方で、女子の日本代表は佐藤優香選手、上田藍選手、加藤友里恵選手の3人が出場してメダルを目指して戦いました。
結果的には佐藤選手が15位、上田選手が39位、加藤選手が46位と、本人たちも不満の残る結果に終わってしまいましたが、日の丸を背負って過酷な競技に果敢に挑んで完走を果たした彼女たちの姿は、女子トライアスロンを観戦した多くの日本人に強いインパクトを残しました。
3人は今後もオリンピックを目指してトレーニングをするとのことですので、引き続き期待したいです。

まとめ

4年後のオリンピックは東京で行われるということもあり、トライアスロンも大きな注目を集めることでしょう。 せっかくの地元開催になるので、男子、女子ともにリオオリンピック以上のインパクトを与える活躍をしてもらいたいですね。