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レジェンドから新星まで―テニス大国オーストラリアの選手を紹介


四大大会開催国の一角は南半球最大のテニス大国

テニス大国というと、皆さんはどこを想像されるだろうか。アメリカ合衆国やテニスの母国イギリスと並び、南半球のオーストラリアもテニス大国のひとつといえる。四大大会のひとつ全豪オープンの開催国というだけあって、その歴史も重厚なものを持ち、選手たちのエピソードも数多くある。
今回はそんなオーストラリア出身選手にフォーカスを当て、レジェンドから新星まで、7人の選手を紹介したいと思う。

全豪オープンのコートに名がつくレジェンドたち

グランドスラムは、ウィンブルドンを除く三大会の会場で、コートに各国レジェンドの名前が冠されている。全豪オープンの会場メルボルン・パークもその一つだ。
センターコートの名は“ロッド・レーバー・アリーナ”。この名はオーストラリアテニス界の生ける伝説ロッド・レーバー氏を称えつけられたものだ。1950年代後半から70年代にかけて活躍したレーバー氏。彼が伝説たる所以、それは生涯に2度“年間グランドスラム”を達成したことにある。
年間グランドスラムとは、4大大会を1シーズンの間にすべて優勝するという離れ業だ。これまでに年間グランドスラムを達成したのは男子でレーバー氏を含め2人、女子で3人と5人いる。だが2度の年間グランドスラムを達成したのはレーバー氏ただ1人だけだ。
彼が年間グランドスラムを達成したのは1962年と1969年。4大大会にプロ選手が出場できるようになった“オープン化”がなされた1968年以降初めて達成した選手でもある。2016年まで、フェデラー選手やジョコビッチ選手ですら成しえぬ輝かしく、あまりにも大きな記録を打ち立てた偉大な選手である。
もう一人、テニスコートに名がつけられた選手がいる。マーガレット・スミス・コート氏だ。全豪オープンのNo.3コート「マーガレット・コート・アリーナ」にその名がつけられている。彼女もレーバー氏と同時代に活躍した女子テニス選手で、同様の偉業を達成した。1970年、女子シングルス、そして男女混合ダブルスで年間グランドスラムを達成したのである。オープン化以降女子で初、そして2部門での達成は史上初の快挙だった。
年間グランドスラムにまつわるレジェンドを男女ともに擁するのが、オーストラリアという国なのである。

一時代を築いた名選手たち

続いて、現在は一線を退いたが、90年代2000年代に活躍した選手を紹介しよう。
まずはレイトン・ヒューイット氏。現役時代は数々の輝かしい記録を打ち立てた。1998年に若干16歳でプロデビューを飾ると、2001年には史上最年少の若さでATPランキング第1位に上り詰めた。身長180cmと上背があるわけではないが、強靭な足腰でどんなボールにも食らいつく、リターンに定評のある選手であった。
現在多くの選手がおこなう、ポイントを奪った時にあげる「カモン!」の叫び声の元祖ともいえる人物である。若いころはコート上での素行を問題視されることもあったが、叫び声も含め、気持ちを出すプレーは人々の好感を集めた。キャリアを積む中で人間的にも成熟していき、オーストラリアテニス界をけん引。生涯を通じてシングルスでUSオープンとウィンブルドンを1度ずつ、ダブルスでUSオープンを1回制している。
2016年に惜しまれつつも現役を引退すると、デビスカップオーストラリア代表では主将に就任した。後述するニック・キリオスというバッドボーイに、自身の若い頃を重ねつつも的確なアドバイスを送るなど、後進にも頼られる存在としてオーストラリアテニス界を支え続けている。
続いてはパトリック・ラフター氏。ヒューイット氏より一世代先輩の遅咲きのテニス選手だ。1991年にプロデビューを飾るが、キャリア前半は目立った活躍がなく、1994年にATPツアー初優勝を飾るがその後は結果を残せず苦しい日々が続く。
だが1997年に調子を上げ、ツアーで準優勝を5度続けると、迎えた9月のUSオープンで見事優勝。グランドスラム初優勝が、彼のATPツアーの2勝目となった。これで一躍トッププレーヤーの仲間入りを果たすと、98年にはシングルスで大会2連覇となったUSオープンを含む優勝6回、ダブルスでは全豪オープン制覇を含む優勝3回と大ブレーク。
翌99年にはATPランキングで1位を獲得するが、ピークは99年だったというべきか、わずか1週間で首位陥落を喫してしまう。2001年には引退を表明するが、2004年と2014年に一時的な現役復帰を遂げた。2004年にはジョシュア・イーグル氏と、2014年には上述のヒューイット氏とペアを組んで全豪オープンに出場。母国の大会を盛り上げてくれた。引退後はデビスカップオーストラリア代表の主将やオーストラリアテニス協会で役員を務めている。

2017年以降も活躍が期待される現役選手

ここからは、ツアーで活躍する現役選手をご紹介する。
まずは男子から、バーナード・トミック選手だ。1992年生まれのトミック選手は、錦織選手の一つ下の世代を代表する選手。彼自身はドイツ出身だが両親は東ヨーロッパの出身で、トミック選手が3歳の頃にオーストラリアに移住している。196センチの長身を活かしたビッグサーブが武器の大型選手だが、自分からどんどん攻め立てるより強敵を相手にカウンターで点を奪うことを得意としている。そのため、格上との対戦では好ゲームを演じるものの、同格以下と目される実力の選手相手に敗戦を喫することも多い。
2011年のウィンブルドンでベスト8に入ったことで一躍トップ選手の仲間入りかと目されたが、プレースタイルと、素行の悪さから一皮剥けられずにいる。決勝戦で無気力試合を演じるなど、テニス界の問題児としても有名だが、年を重ね精神面で成熟することができれば、きっとそのポテンシャルを活かすことができるだろう。
女子選手では、サマンサ・ストーサー選手がいる。1999年にプロデビューし、これまでにシングルスでUSオープン優勝、全仏オープン準優勝、ダブルスで全仏とUSオープンを1度ずつ制覇、そして混合ダブルスでは全豪で1度、ウィンブルドンで2度優勝。計6つのグランドスラムを獲得している。2006年にダブルスのランキング1位に輝くなどダブルスの名手としての印象が強いが、シングルスでもグランドスラムを獲得しており、全ての面で優れたテニスプレーヤーである。
キックサーブとストロークを武器に、あらゆるサーフェスで実績を残してきた。フィジカルも強く、長年安定した成績を残しており、ベテランの域に入った2017年シーズンも活躍が期待される。

問題児ぶりも大器の証?期待のニュースター

最後に、オーストラリア、そして男子テニス界が期待と不安を寄せる新星、ニック・キリオス選手を取り上げよう。
1995年生まれの彼は、193cmの長身から強力なサーブを繰り出すほか、しなやかな体の持ち主で、難しい姿勢でも決定的な返球をしてしまうトリッキーさもあわせ持つ、才能あふれる選手だ。2013年のジュニアグランドスラムの全豪大会で優勝すると、プロに転向。直後の全仏オープンで本選初出場を果たすといきなり1回戦で勝利をあげた。
2014年にはウィンブルドンでラファエル・ナダル選手を倒しベスト8入り、翌2015年には全豪オープンで10代ながらベスト8に入るなど、毎年大舞台で波乱を巻き起こし、そのポテンシャルの高さを見せてきた。そして2016年にツアー初優勝を果たすと、この年にはツアー3勝を挙げ、ATPランキングもトップ20に入った。
これだけを見ると超大型のヤングスターと言えるが、成績以外の面で悪く目立ってしまっているのがキリオス選手だ。2015年のロジャース・カップで対戦相手のスタン・ワウリンカ選手に対し不適切な発言をし、テニス界から非難が殺到。巨額の罰金とツアーイベント出場停止が科されてしまった。翌2016年も、上海マスターズで無気力試合を演じ、敗退。これがまたしても問題視されてしまい、今度は8週間のツアー出場停止処分と2万5千ドルの罰金が科され、この年の彼のシーズンは残念な形で終わってしまった。
試合前後の記者会見で記者と揉めることも多く、テニス界のレジェンド、ジョン・マッケンロー氏と非難し合うなど、問題行為に事欠かない。だが、キリオス選手は適切なサポートさえあれば成功することが確実視されている。前述したヒューイット氏がメンターとしてアドバイスを送ったところ、デビスカップで非常に精力的なテニスを披露してみせた。ほかにもロジャー・フェデラー選手やアンディ・マレー選手も彼の実力を評価するとともに、まだ若い彼の精神状態を理解する発言を送っている。
また、彼の人間味あふれる振る舞いに好感を持つ人も多い。2017年には負傷した同世代の西岡良仁選手にエールを送っているほか、最愛の祖父を亡くした際には愛に満ちた声明を残し、多くの共感を得るとともに、こうした悲劇を乗り越えての精神面での成長が期待されている。

選手の出身やエピソードを知ればテニスはもっと楽しくなる

オーストラリアには偉大なレジェンドがおり、また気持ち溢れるプレーをする人間味あふれる選手たちが多く輩出されている。もちろん素晴らしいプレーがテニス選手の最も輝く瞬間だが、それぞれの個性やエピソードも知れば、コート上の姿を見る目もまた変わるかもしれない。
気になる選手を見つけたら、その出身国やエピソードを調べてみるのもおすすめの楽しみ方だ。

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Bリーグ 試合結果・経過

B1
B2

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B1 順位表

東地区
中地区
西地区
:Bリーグ チャンピオンシップ出場チーム
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2017年 プロ野球 OPS順位

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