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テコンドーにおける世界と日本、それぞれの有名選手とは?

2016 12/16 11:07
岡本依子,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

テコンドーは発祥国である韓国の国技ですが、オリンピックの正式競技に採用されたことがきっかけとなり、世界中で競技者が増えました。 そこで、テコンドーにおいて実績を残した選手や、現在活躍中の有名な選手を、何人かピックアップして紹介します。

テコンドーのカリスマは全日本や世界大会を制覇した!黄秀一選手

テコンドーには主に2つの流派がありますが、日本の空手に近いのがITFという団体です。そのITFを支えてきたのが、日本生まれで在日韓国人選手の黄秀一氏です。
1980年代から90年代にかけて選手として活躍し、全日本大会で優勝を重ね、国際舞台では世界選手権で金メダル4、銀メダル1、銅メダル1という成績を収めました。軽快なステップと鋭い攻撃が魅力の無敵の選手として、韓国や日本ではカリスマ的な存在でした。
引退後は後進の育成に力を注ぎ、世界選手権で日本代表の監督を務めるなど、世界各地でテコンドーの普及活動を行っています。

アメリカのロペス一家は兄妹3人がオリンピックのメダリスト

テコンドーはITFの他にWTFという流派があり、こちらは2000年のシドニーオリンピックから正式競技となりました。アメリカのスティーブン・ロペス選手は、シドニー大会の68kg級で金メダルを獲得し、4年後のアテネ大会では80kg級に階級を上げて金メダル、北京大会でも80kg級で銅メダルという偉業を達成しました。
また、ロペス一家はテコンドー一家として有名で、スティーブン選手のほかに、弟のマーク選手が北京大会68kg級で銀メダル、妹のダイアナ選手が北京大会57kg級で銅メダルを獲得するなど、3兄妹がオリンピックのメダリストとなりました。

女子テコンドーのパイオニアがシドニー銅の岡本選手

テコンドーが正式競技として初めて採用されたシドニーオリンピックには、日本から男女各1人が出場しましたが、女子67kg級の岡本依子選手が見事に銅メダルに輝き、日本でテコンドーという競技が一躍注目されました。
岡本選手は空手出身で、大学時代にテコンドーと出会い、才能を開花させた選手です。メダル獲得後は天真爛漫な明るいキャラクターで人気を得て、女子テコンドー界のパイオニア的存在としてテレビ番組などにも出演していました。その後、アテネ大会、北京大会にも出場して引退しています。

濱田選手は世界選手権で金メダルを獲得。一躍ヒロインに

岡本選手引退後、女子テコンドー界のヒロインになったのが濱田真由選手です。世界ジュニア選手権での銅メダルを皮切りに、何と17歳という最年少でロンドンオリンピックに出場して5位入賞を果たしました。そして、2015年の世界テコンドー選手権の57kg級では金メダルという快挙を達成しました。
リオ五輪では優勝候補として注目されましたが、準々決勝で敗退してメダル獲得はなりませんでした。しかし、まだ22歳なので、東京オリンピックでのメダル候補であることに間違いありません。

女子に有望選手が多い日本のテコンドー界

濱田選手を含め、日本のテコンドー界では女子に有望選手が集まっています。実際にリオオリンピックの日本代表に男子は選ばれませんでした。しかし、2020年の東京大会に向けて選手強化がなされることは間違いないでしょう。
女子で東京オリンピックに向けて期待されているのが、49kg級の山田美諭選手や岸田瑠佳選手です。山田選手はまだ20歳ながら、全日本大会で5連覇した最強ファイターです。現在高校生の岸田選手も、小6でジュニア大会を制した実績があります。山田選手も岸田選手も同じ階級なので、どちらが代表に選ばれるのか楽しみです。

まとめ

テコンドーといえば、日本では岡本依子選手が唯一のオリンピックメダリストとして有名です。 リオで期待されていた世界女王の濱田真由選手は涙を呑みましたが、4年後の東京大会へ向けてどんな選手が台頭してくるのか期待しましょう。