「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

意外と知らない!? 歴史を知って卓球をよりおもしろく!

2016 12/16 20:07
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Kotomiti Okum/Shutterstock.com

普段、卓球をプレーしていても、歴史までは知らないという方も多いのではないのだろうか。 せっかく自分がプレーしているスポーツなので、ぜひとも知っておきたい。 この記事で卓球の歴史についてご説明したいと思う。

卓球はインドが起源のスポーツ

今や競技人口も多く、メジャースポーツのひとつでもある卓球。 その起源は、1880年代にまでさかのぼる。もともとはインドで行われていた「ゴッシマテニス」という遊戯で、それがイギリスに伝わり、貴族の間に広まってスポーツに発展したという説がある。
この当時は今のようにピンポン球を打ち合うのではなく、ワインのフタに用いられるコルクを削り出したものが使われていた。このあたりがいかにもイギリスっぽい。

ゴッシマテニスはそもそもテニスが起源

この「ゴッシマテニス」という遊戯は、そもそもテニスが起源とも言われている。英語で「table tennis(テーブルテニス)」と言われるので、これはなんとなく想像できる。 テニスをしようとしたら雨が降っていたため、どうにかして屋内でできないか、そんな時に考え出されたのが「卓球」だった。
ちなみに、テニスの起源となった「ポーム」という競技は、そもそも屋内でするスポーツだったそうだ。

日本に卓球が広まったのは1900年代初頭

日本には1900年代初頭にやってきた。 キッカケとなったのは東京高等師範学校で当時教授をしていた坪井玄道氏だ。 イギリスからルールブックと、ラケットやボールをはじめとした卓球の用具一式を日本に持ち帰ってきたことがスタートと言われている。
その後、1937年に日本初となる国際試合が開催され、元世界チャンピオンでもあるハンガリーの選手と対戦している。この当時、日本選手が用いていたラケットにはラバーは貼られておらず、木べらの状態で試合をしていたと言われている。

さまざまな「ラバー」が用いられた第二次世界大戦以降

第二次世界大戦以降は、ボールとの接触面積が広く強い回転を掛けやすい「裏ラバー」や、当時、軍事用に使用されていた「独立気泡スポンジ」を用いた「スポンジラバー」、裏ラバーとスポンジラバーを併用した「裏ソフトラバー」など、さまざまなラバーが用いられるようになった。
しかし、1959年に国際卓球連盟が用具を制限するルールを制定した。 それにより、スポンジだけを用いたラバーの使用は禁止され、それまで多く用いられていたスポンジラバーは姿を消した。 また、その他のラバーを用いるにしても、厚さ4ミリまでのものに制限された。

2000年以降は、細かい部分がルール化

2000年にはボールの直径が38ミリ~40ミリに、2001年には21点制から11点制に、さらに5本ずつの変更だったサーブが2本ずつに変更された。 そして、2002年にはサーブの際にボールを隠す行為を全面的に禁止。ボールを握らずに、相手に見えるように手を広げて手の上に乗せることがルール化された。
2014年には、プラスチックボールが登場した。 そして2015年からは国際大会においても使用されている。

まとめ

テニスが起源となっていた卓球。その後、さまざまな変更が加えられ、現在のルールとなった。 今後もさらに変更が加えられる可能性があるため、まだまだ目が離せない。