【基本ルールを覚える前に】覚えておきたい相撲の基本用語
相撲は直径4.55メートルの「土俵」と呼ばれる円(または四角形)の中で行われる。土俵のセンター部分には、幅6センチ、長さ90センチの線が描かれていて、ここで力士が仕切りを行う。この線のことを「仕切り線」と呼ぶ。
また、取り組みを行う力士は、「まわし」を締める必要があり、このまわしをつかんで引き寄せたり、押し込んだりする。アマチュアやわんぱく相撲の場合は、スパッツの上にまわしを締める場合もある。
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相撲は基本的にシンプルなルールだが、伝統や品位を重んじる相撲界には意外と知られていないタブーが存在する。 大相撲の基本ルールとタブーとされる行為を紹介する。
相撲は直径4.55メートルの「土俵」と呼ばれる円(または四角形)の中で行われる。土俵のセンター部分には、幅6センチ、長さ90センチの線が描かれていて、ここで力士が仕切りを行う。この線のことを「仕切り線」と呼ぶ。
また、取り組みを行う力士は、「まわし」を締める必要があり、このまわしをつかんで引き寄せたり、押し込んだりする。アマチュアやわんぱく相撲の場合は、スパッツの上にまわしを締める場合もある。
相手力士よりも先に、土俵の外に足を含む体の一部分が接触したら時点で負けが決定してしまう。たとえば、土俵際に追い込まれて倒されたとしても、足や肩をはじめ相手力士の体が先に土俵の外に接触していれば勝ちだ。
その結果、上手投げや寄り倒しなどで倒された場合、相手力士を先に土俵の外に接触させようと、土俵の下までダイブするようなダイナミックな取り組みもしばしば見られる。こういったところが相撲の見どころでもあり、見ていておもしろいシーンといえるだろう。
土俵の外に足を含む体の一部分が接触する負け方以外にも、土俵の中で足の裏以外の体の一部分が土俵に接触したら負けになる。
スポーツニュースやスポーツ新聞を見ていると、勝敗を表す際に「土がつく」「土をつける」などと表現していることがある。これは、もともとは力士が取り組みで負けたときに土俵の土が体につくことが語源と言われている。現在では相撲に限らず、あらゆるスポーツで使用されるようになった言葉だ。
そのほかにも、反則をすると負けになる。相撲の反則には、以下のようなものがある。
これらの行為は「禁じ手」と言われ、もし行われた場合は反則負けになる。また、重度の反則を犯した場合は、出場停止などの処分が科されることもある。
伝統ある相撲界において、タブーとされている行為がいくつかある。
たとえば、横綱への張り手。これは、横綱や大関など権威のある関取に対して敬意を払う意味で、慣習的にタブーとされている。
また、立ち会いの際にまっすぐぶつからず左右どちらかにかわすことで、相手の体制を崩してそのまま土をつける戦法のことを「立ち会いに注文つける」などと表現すが、これも相撲界においては慣習的に避けられている。
特に、横綱や大関などが格下の力士に対して行ったときは批判の対象になり、会場でブーイングが起こることもある。
基本的なルールはシンプルだが、伝統や品位を重んじる相撲界には意外と知られていないタブーが存在する。 ぜひ覚えて観戦してみてほしい。
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