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まさに天と地! 十両力士と幕下力士の違い

2018 5/10 11:30奏希01
力士,ⒸShutterstock.com
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番付の境界線と十両の地位について

大相撲で「一番大きな境界線はどこか?」と問われた際、「横綱と大関」、「大関と関脇」、「幕内と十両」と答える人がいる。しかし、給与面、待遇面等で最も大きな差があるのは「十両力士と幕下力士」なのだ。関取という言葉は十両以上の力士を指している。

力士としてのデビューはまず序ノ口から始まる。ある程度の成績を残したら序二段へ昇進する。序二段への昇進は力量にもよるが、多くの力士がクリアすることができる。以降、三段目、幕下と続いていくのだが徐々に昇進が厳しくなり、多くの力士の夢がここで潰える。

2017年には力士が約700人いるとされていたが、関取と呼ばれる力士はわずか70名だけだった。

関取の優遇について

給与面を見てもその差は歴然だ。まず、幕下以下には月給というものが存在しない。幕下以下の力士は場所手当て(7万~15万円)が支給されるため全く無給というわけではないが、一般企業と比べても少ない金額だ。

十両に昇進すると約100万円の月給が発生する。ちなみに幕内の平幕力士の場合約130万円と収入にそこまで開きがない。そう考えると幕下力士と十両力士との差がいかにすごいかが分かるだろう。
もちろん日々の生活面でも違いがある。幕下以下は大部屋で過ごすのが当たり前だが、十両以上になると個室が与えられ、付き人ができ雑用などを任せることができる。そのため他の関取や親方の世話、ちゃんこ番などをする必要がなくなるのだ。

十両以上にならなければ一人前とは認められない。それほどまでに関取は優遇されているのだ。

関取を維持し続けるということ

最後に親方について説明しよう。親方と十両は関係ないように思えるが実は大きく関係してくる。親方の条件として日本国籍を有していることに加え、最高位が小結以上、幕内通算20場所以上、関取通算30場所以上のいずれかをクリアしていなければならない。関取を維持し続けるということがこういったところにも効いてくるのだ。

多彩な技で観客を魅了した宇良は平成29年の9月場所では前頭4枚目に位置していたが、ケガにより休場し、今年の3月場所には幕下まで降格している。番付を上げるのは難しく、よほどのことがない限り上りつめることができない。その反面、ケガにより1場所丸々休場しようものなら、すぐにでも下降してしまう。

関取になるのも大変なうえ、その地位を維持するのもたやすくない。十両力士であるということが、いかに素晴らしいことなのかを理解していただけるのではないだろうか。

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