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番付表から大相撲の階級を知ろう

2017 6/30 12:56跳ねる柑橘
相撲
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一人前の力士:十両

続いて十両を見てみる。定員は28名以内。先に書いたように、江戸時代まで十両という階級は存在しなかった。明治に入り、幕下の上位10位以内の力士に給与が出るようになる。その額が十両。ここから十両という階級が作られた。正式名称は「十枚目」である。これは給与が支給されるのが幕下十枚目以内、という規定によるものだが、通常は十両と呼ぶ。
では幕下以下と比べ、どう世界が一変するのだろうか。まず、十両に昇進すると給与が支給される。その額なんと月額100万円以上。さらに個室の使用が認められる。そして場所中は毎日土俵入りが行われ、そのための化粧まわしも用意される。髪も平易な髷(まげ)から立派な大銀杏(おおいちょう)を結うことが許される。付け人もつき、結婚もできるようになる。まさに世界が一変するのだ。
これだけの待遇差も驚きだが、力士は十両になってようやく一人前と言われており、幕下以下に「ここまで上がってこい!」というメッセージにもなっている。

トップ力士だけの世界:幕内①前頭~関脇

番付表の一番上に大きな文字で書かれるのが、トップ力士だけが名を連ねる幕内だ。皆さんがテレビの相撲中継で見る取組み、そのほとんどはこの幕内力士による相撲である。定員は42名。幕内力士の階級は最上位から横綱、大関、関脇、小結、前頭の5つだ。それぞれ見ていこう。
まず前頭は、横綱、大関、三役以外の幕内力士を指す。前頭で最も順位が上のものが前頭筆頭であり、以下二枚目、三枚目と続く。実は「前頭」という名前は、幕下以下序ノ口までの力士のことも含む。幕内の前頭を指す言葉として、何の役職もない幕内力士という意味の「平幕」という呼称もある。平幕力士が横綱を破ることは大きな手柄であり「金星を上げる」と呼ばれる。
横綱に続く大関、関脇、小結を合わせて「三役」と呼ぶ。ただし大関には横綱に次ぐ特権があるため、通常三役というと関脇と小結のことを指す。この三役(関脇・小結)について見てみよう。関脇は「大関の脇につく力士」という意味。大関昇進に一番近い存在である。ただし実際は関脇か小結であれば資格のひとつを満たすため、必ずしも関脇を経ないといけないわけではない。こちらも基本的に東西に最低1名ずつ置かれる。
小結の由来は諸説ある。番付上は関脇の下、前頭の上であるが、前頭筆頭から一気に関脇に昇進するケースもあり、また給与額も関脇と小結は同額である。

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