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横綱は年収1億円以上!?大相撲の給料ってどうなってるの?

2016 11/8 19:20
相撲
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Photo by bluehand / Shutterstock.com

大相撲の力士はどれぐらい稼いでいるのだろうか。意外と知られていない力士の収入を紹介する。

【関取の年収】基本給+各種手当てで構成されている

力士の年収は、日本相撲協会から支給される基本給と各種手当で構成される。基本給は番付によって異なり、上から横綱、大関、関脇、小結、前頭、十両と続く。

各種手当は、本場所における出張手当や、本場所毎に支給される力士褒賞金、平幕の力士が横綱に勝った時にもらえる報奨金など、さまざまなものがある。

また、横綱、大関、関脇、小結の三役以上になると本場所特別手当てがもらえるなど、番付けを上げれば上げるほど年収も高くなる。

十両でも毎月100万円以上支給される!

では、力士の基本給は具体的にどれくらい支給されるものなのだろうか。

横綱:約282万円
大関:約234万円
関脇・小結:約170万円
平幕:約130万円
十両:約100万円

ちなみに、これは毎月支給される基本給なので、さらに各種手当てがプラスされた金額が支給される。なお、十両よりも下の幕下以下は基本給ではなく、本場所ごとに支給される場所手当てのみになる。

幕下:約15万円
三段目:約10万円
序二段:約8万円
序ノ口:約7万円

本場所は1月場所、3月場所、5月場所、7月場所、9月場所、11月場所の年6回なので、幕下以下だと2カ月に1回しか支給されない。十両以上は「関取」と呼ばれ、日本相撲協会から職業として認められるが、幕下以下の力士は研修生のような位置付けになる。

本場所で優勝すると1000万円支給される

幕内で優勝すると、それだけで1000万円支給される。現役で活躍する横綱の白鵬関は、すでに37回の幕内優勝歴を誇るので、優勝賞金だけで3億7000万円稼いでいる計算になる。

また、本場所で活躍した力士に贈られる殊勲賞・敢闘賞・技能賞があり、これらに選出されると、それぞれ200万円の賞金が支給される。

さらに、取り組みごとにかけられる懸賞金というものがあるが、懸賞1本につき力士がもらえる金額は約3万円だ。人気の大一番にもなると、何十本もの懸賞金が懸けられることがある。

基本的には50本以下というルールがあるが、2015年1月場所の白鵬と鶴竜の取り組みにおいては、特例として61本もの懸賞金がかけられた。つまり、その一番に勝つだけで報奨金が約180万円……なんとも夢のある話だ。

横綱になると年収1億円以上も夢じゃない!?

大相撲界の頂点でもある横綱まで昇りつめると、年収1億円も夢ではない。まずは基本給が毎月282万円支給されるので、それだけで年間3384万円。本場所で優勝すれば1000万円支給される。

白鵬関は年間3~5回の優勝をしているので、優勝賞金が年間3000万円~5000万円。それ以外にも取り組みごとにもらえる懸賞金、本場所ごとに支給される褒賞金(横綱の場合は60万円以上)、20万円の本場所特別手当てなど、基本給以外にも各種手当てだけで数千万円もらえることになる。

さらに、CMやテレビ出演などを重ねることで、1億はもちろん、2億、3億などと稼ぐ力士もいる。

横綱になるには人並み以上の努力が必要だが、年収が1億円を超えるとは驚きだ。ただ、夢のある職業であることは確かなので、今後の角界のさらなる発展が期待される。

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