関西学院大が史上初6連覇
アメリカンフットボールの大学日本一を決める「毎日甲子園ボウル」。2023年12月17日に行われた第78回大会は関西学院大が61-21で法政大を下し、史上初の6連覇を果たした。
これまでは関西学院大(1973~77年)と日本大(1978~82年)の5連覇が最長だった。関学大は最多を更新する34度目の優勝。甲子園ボウルMVPには関学大のQB星野秀太、敢闘賞には法政大のWR高津佐隼世が選出された。
2008年までは関東学生リーグ王者と関西学生リーグ王者による「東西大学王座決定戦」として行われていたが、2009年から全国8連盟による全日本大学選手権の決勝戦として開催されてきた(コロナ禍の2020年を除く)。
2024年からは大会方式が変更され、出場校が全国8学生連盟から1校ずつの計8校から、関東と関西は各3校の計12校に増え、決勝の甲子園ボウルは関西勢同士や関東勢同士の対決となる可能性がある。歴代優勝校とスコアは以下の通り。
最多優勝は関西学院大の34回
1947年4月に行われた第1回大会は慶応義塾大が45-0で同志社大を完封。慶応は1949年1月に行われた第3回大会でも関西大を下して優勝している。
歴代最多34回の優勝を誇る関西学院大が初めて頂点に立ったのは1949年12月に行われた第4回大会。慶応義塾大に25-7で快勝した。
1953年の第8回大会から4連覇した関学大(第10回大会は日本大と両校優勝)に代わって覇権を握ったのが日本大だ。1957年から3連覇し、1961年から4連覇。さらに1978年から5連覇、1988年から3連覇するなど長く「東の横綱」として君臨。1959年に就任した篠竹幹夫監督はショットガンフォーメーションで17度の学生王座に導いた。
関西の「関学1強」時代に風穴を開けたのが京都大だ。水野弥一監督率いる京大は1983年に日大を破って初優勝。1986、87年にはQB東海辰弥を擁して連覇を果たすなど計6度の学生日本一に輝いた。
1990年代から立命館大も台頭し、1994年の第49回大会で法政大を破って初優勝。計8度の優勝を果たし、関西では関学大と2強を形成するようになった。
関東では日大に代わって法政大が力をつけ、2005年から2連覇するなど計5回優勝。早稲田大も2002年の初出場以来7度、甲子園ボウルに出場しているが、いずれも敗れている。
通算では西が46勝、東が28勝、引き分けが4度となっている。
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