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スカッシュ全英大学選手権で渡邉聡美・安佑未姉妹がダブル優勝!2028年ロス五輪追加競技

2024 3/23 06:00SPAIA編集部
全英大学選手権で優勝した渡邊聡美・安佑未姉妹,日本スカッシュ協会提供
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日本スカッシュ協会提供

姉・聡美は最後の大学選手権で有終の美

2023年12月に行われたスカッシュの全英大学選手権(イギリス版インカレ)でローハンプトン大4年の渡邉聡美がA gradeを制し、同大1年の妹・安佑未がB gradeで優勝。イギリスの地で日本人姉妹がダブル優勝という快挙を成し遂げた。

姉の渡邉聡美は普段から練習しているチームメイトとの決勝。お互いが手の内を知っている中で、1、2ゲーム目は相手が苦手とする速いゲーム展開で攻める作戦で優位に試合を運んだ。

3ゲーム目はスピードに慣れてきた相手にゲームボールを握られてしまう展開になったが、そこから前後左右に相手を動かすことに集中して3-0(11-6、11-8、13-11)で逆転勝利を収めた。渡邉聡美のコメントは以下の通り。

「最初で最後の妹との大学選手権で姉妹揃って優勝できたことはすごく嬉しいです!妹とは普段から仲も良く、試合の時は良き理解者として的確なアドバイスをしてくれるのでとても心強かったです。また、切磋琢磨してきたチームメイトと最後の大学選手権の決勝という舞台で戦うことができ、私にとって最高の思い出となりました」

妹・安佑未はジュニア時代からの宿敵撃破

妹の渡邉安佑未は、ジュニアの頃からの知り合いで相手の怪我による棄権以外で勝ったことのない難敵との決勝。1ゲーム目は久しぶりの対戦ということもあり緊張から思うようなゲーム展開ではなかったが、相手のミスに助けられ11-6で先取した。

少し落ち着きを取り戻して2ゲーム目も連取し、3ゲーム目は相手が作戦を変えたことでペースを乱して落としたものの、4ゲーム目は高低差をうまく使って相手を翻弄し3-1(11-6、11-7、6-11、11-6)で勝利した。渡邉安佑未のコメントは以下の通り。

「初めて出場した大学選手権を優勝という形で終われたこと、さらに決勝の相手選手とはジュニアの頃に何度も対戦しており、一度も正式に勝ったことがなく久しぶりの対戦で勝つことができ、とても嬉しく思います。そして私の中で目標としていた姉妹優勝という目標も達成することができ、とても充実した大会となりました。来年以降は新しいチームメーイトがいることを願いつつ連覇を目指したいと思います」

A gradeはPSA(プロスカッシュ協会)に出場している選手が出ているカテゴリーで、B gradeはプロの大会には出ていないもののジュニアから長くスカッシュをやっていて大学でも続けている選手が出場。ジュニア当時は国の代表になるレベルの選手もいるという。

2028年ロサンゼルス五輪の追加競技として実施されることがきまっているスカッシュ。渡邉姉妹の活躍もあり、これから競技熱が高まっていきそうだ。

全英大学選手権で優勝した渡邊聡美・安佑未姉妹

日本スカッシュ協会提供


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