PSGがムバッペの流出次第でC.ロナウド獲得に動くか
イタリア・セリエA、ユベントスのクリスティアーノ・ロナウドは2020-21シーズン、33試合出場29ゴールの活躍で得点王となった。しかしチームはリーグ10連覇を逃し、何とか来季のチャンピオンズリーグ(CL)への出場権を得るリーグ4位に留まった。
C.ロナウドが加入した2018-19シーズンにCLベスト8、続く2019-20も2020-21シーズンもベスト16とユベントスの悲願であるCL制覇は果たせていない。
これらの成績不振によりユベントスはアンドレア・ピルロ監督を解任し、マッシミリアーノ・アッレグリ監督を招集。加えて新型コロナウイルスによる影響で2020-21に1億1370万ユーロ(約150億円)の損失を計上したことを公式サイトで発表した。
手取り年俸3100万ユーロ(約40億円)のC.ロナウドの存在がクラブ財政を圧迫していることからユベントス退団が報じられている。
C.ロナウドの新天地として候補に挙がっているのは、レアル・マドリード、パリ・サンジェルマン(PSG)、マンチェスター・ユナイテッドのビッククラブ。その中でもPSGは、リーグ・アン3年連続得点王のキリアン・ムバッペがマドリー移籍となった場合に、C.ロナウドの獲得に乗り出す可能性が高いとスペイン紙「ディアリオ・アス」は報じている。
ただ、PSG側は手取り年俸4000万ユーロ(約53億円)を用意し、ムバッペ残留に動いているとも噂される。
新体制PSGへの移籍が報じられている選手
PSGはリバプールのオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムを3年契約、年俸950万ユーロ(約12億7000万円)で獲得の最終調整に入ったと報じられている。
また、ボランチ候補として、リーグ・アンのスタッド・レンヌで活躍する19歳の若手注目株エドゥアルド・カマヴィンガの獲得にも動いている模様。DFは、インテルのアクラフ・ハキミ(モロッコ代表)と移籍金6000万ユーロ(約79億3000万円)で合意に至り、近日中にメディカルチェックを受けるという。さらにマドリーを退団し、フリーとなっているセルヒオ・ラモスもPSGへの加入が有力と見られている。
FWは、エバートンからレンタル移籍で加入し、26試合13得点の好成績を残したイタリア代表のモイーズ・キーンの完全移籍が報じられている。
PSGのバックにいるQSIが持つ豊富な資金力
C.ロナウドの移籍の有力候補のひとつであるマドリーは、22歳の若きストライカー・ムバッペの獲得に力を注いでおり、36歳ストライカーがレアル新体制の構想に入る可能性は低いと見られる。
ユベントスへの移籍金約40億円に加え、手取り年俸40億円を支払えるクラブであり、爆発的な得点力のあるFWの補強を考えているクラブとしては、PSGが最有力と言えるだろう。
PSGのスポンサーはカタールの投資会社「カタール・スポーツ・インベストメント(QSI)」。カタールのブランド力向上のため豊富な資金力を武器に、2012年に約180億円でACミランからブラジル代表のチアゴ・シウバやスウェーデン代表のズラタン・イブラヒモビッチのビッグネームを獲得したり、2017年にはネイマールを約290億円でバルセロナから獲得したりと、ムバッペ、カバーニらも含め豊富な資金力で毎年、選手補強に力を入れている。
カタールワールドカップが開催される2022年を見据え、PSGはどれほど選手補強に力を注ぐのか。ネイマールは「C.ロナウドと一緒にプレーしたい」と心境を語っている。C.ロナウドが新天地にPSGを選択するのか動向が注目される。
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