高額年俸を支払うプロクラブランキングTOP50
日本のプロ野球界もトップクラスの年俸は上がっているが、リーガ・エスパニョーラ(スペイン)、プレミアリーグ(イングランド)、セリエA(イタリア)、ブンデスリーガ(オランダ)、リーグ・アン(フランス)の欧州サッカー5大リーグは桁が違う。最も平均年俸の高いクラブとリーグはどこだろうか。サッカー以外のプロスポーツも含め、ランキングで紹介していこう。
データはSports Intelligence社の「GLOBAL SPORTS SALARIES SURVEY 2019」のデータを参考にし、1ドル=108円で計算している。
高額年俸を支払っているTOP50のうち、TOP3をバルセロナ(ラ・リーガ)・レアルマドリード(ラ・リーガ)・ユベントス(セリエA)のサッカークラブが独占している。1位のバルセロナは約13億円、2位のレアルマドリードは約12億円、3位のユベントスは約11億円という破格の金額である。
クラブの平均を引き上げているのがバルセロナはメッシ、レアルマドリードはベンゼマやマルセロ、ユベントスはレアルマドリードから移籍したクリスティアーノ・ロナウドといった超一流選手。バルセロナはメッシと年俸175億円で契約していたことが報道されている。
TOP50のうちでサッカーが占める割合は22%。バスケットボールが60%、野球が10%、クリケットが8%となっている。
リーグ別平均年俸TOP15
ではリーグ別の平均年俸も見てみよう。世界のプロスポーツリーグTOP15の詳細は以下の表の通りだ。
最も高いのはバスケットボールのNBAだが、TOP15のうち9リーグはサッカー。中国のCSLリーグが11位で約1億3000万円、アメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)が13位で約4400万円、Jリーグも14位につけており約3500万円、スコットランドリーグも約2700万円で15位だ。
中国のCSLリーグは、年俸30億円でShanghai SIPGへ移籍したブラジル代表のオスカルをはじめ、多くのスター選手が中国へ流れている。高すぎる年俸に規制がかかったため、今後のスター選手確保に向けた動向を注意して見ていきたい。
13位にはメジャーリーグサッカーが入った。日本では野球(MLB)を取り上げられることが圧倒的に多いが、サッカーも力を入れている。イングランド代表でマンチェスター・ユナイテッドFCのキャプテンを務めていたルーニーもメジャーリーグサッカークラブのDCユナイテッドに所属していた。アメリカサッカーも要注目だ。
Jリーグもバルセロナから年俸30億円で神戸に移籍したイニエスタにより平均が押し上げられていると思われるが、さらにスター選手の受け皿として今後活性化してほしい。ちなみに日本のプロ野球(NPB)は12位だった。
欧州5大リーグが依然として高給である状況は変わらないが、中国・アメリカ・日本・スコットランドが注目度を上げ、スター選手が行ってみたいと思わせる環境整備が必要だろう。
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