セーブ率ランキング セーブ率王:キム・ジンヒョン(C大阪)

シーズンの12試合(シーズンの1/3以上)に出場した選手を対象にしたランキング。見事セーブ率王に輝いたのはキム・ジンヒョン(C大阪)。リーグ最少失点を記録したC大阪の守護神ということを考えると納得の記録だろう。ペナルティエリア内:71.3%、ペナルティエリア外:94.9%ともに1位となっている。
2位に入ったのはこちらも堅守を披露したFC東京の林彰洋。セーブ率では2位となったがキャッチ数では257回でトップの成績を残している。
またシーズン途中の加入ながら7位に入ったのがヤクブ・スウォビィク(仙台)。元ポーランド代表のキャリアは本物であると証明した。
タックルランキング タックル王:橋本拳人(FC東京)

タックル王に輝いたのは橋本拳人(FC東京)。唯一の3桁台で2位の三竿健斗(鹿島)とも27もの差がつくほどのダントツ1位。日本代表でポジションを掴んでいるのも納得の記録といえるだろう。
また興味深いのが松本と名古屋の選手が2人ランクインしているということ。
松本はパウリーニョ、藤田息吹という守備的MFの選手がランクインしており、このポジションに高いインテンシティを求めているのはイメージ通り。一方の名古屋は米本拓司と宮原和也がランクイン。名古屋は米本とコンビを組む守備的MFにエドゥアルド・ネットやジョアン・シミッチというパサーを起用していることもり、守備的MFの米本と右SBの宮原がフィルター役になっていたということなのだろう。
クリアランキング クリア王:マテイ・ヨニッチ(C大阪)

圧倒的な数字でクリア王となったのはマテイ・ヨニッチ(C大阪)。これだけのピンチを1人で防いだというのは驚異的ですらある。
横浜FMからCBコンビが共にランクインしているのはさすが優勝チームといったところだ。
ブロックランキング ブロック王:鈴木義宜(大分)

ブロック王に輝いたのは鈴木義宜(大分)。ブロックとは「自分でボールをコントロールできない状態で、相手のシュートやパスなどを身体に当てて受動的に防いだプレー」となるため、どうしてもクロスブロックが増え、SBや3バックのサイドでプレーする選手がランクインする傾向にある。
しかし3バックの中央の選手である鈴木が多いのはシュートブロック。なんと53回を記録し、シュートブロック2位の大﨑玲央(神戸)が記録した31回よりも20以上もの差をつけた。それほど目立つ選手ではないが鈴木義宜が大分にとって重要な選手だったことがデータからでもはっきりとわかる。
インターセプトランキング インターセプト王:山口蛍(神戸)

インターセプト王に輝いたのは山口蛍(神戸)。2位の竹内涼(清水)の2倍以上の圧倒的大差である。
実はこのインターセプトランキングは毎年山口蛍の独壇場。C大阪時代の2017年、2018年、そして神戸での昨季と3年連続インターセプトランキングでトップを記録しているのだ。鋭い出足、仕掛ける判断などJリーグでは頭一つ抜け出しているといえるだろう。
自陣空中戦ランキング 自陣空中戦王:鈴木義宜(大分)

自陣空中戦王には鈴木義宜(大分)が輝いた。3バックの中央ということで空中戦を一手に引き受けていたといえる。ただ、鈴木は勝率としては50%を切っており少し物足りない数字。
実際に自陣空中戦勝利数としては1位となるのが81回を記録した高橋祐治(鳥栖)、次いで80回のチアゴ・マルチンス、78回の森重真人(FC東京)となり、鈴木は4位となる。
ちなみに50回以上自陣空中戦を行っている選手の勝率で比較すると、トップは森重真人:72.9%、2位はキム・ミンテ(札幌):70.6%、3位はへナト・アウグスト(清水):69.6%となる。