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J1開幕直前、ランキングで振り返る2019年選手スタッツ【攻撃編】

2020 2/10 06:00中山亮
サッカーイメージⒸSPAIA
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アシストランキング アシスト王:永戸勝也(仙台)

アシストランキングⒸSPAIA


アシスト王に輝いたのは永戸勝也(仙台)。10アシストの内訳はクロス:2、CK:8と精度の高い左足が猛威を奮った。2020年は鹿島でプレーすることになるが、鹿島でもこの左足は他のチームの脅威となるだろう。

また3位に入った福森晃斗(札幌)もCKで6記録しており、CKからのアシストは永戸と福森がダントツ。この2人に続くのは森島司(広島)松田天馬(湘南)、ルーカス・フェルナンデス(札幌)の2となる。

ちなみにクロスからの最多アシストを記録したのは西大伍(神戸)の5、スルーパスはチャナティップ(札幌)の5となる。

ラストパスランキング ラストパス王:イニエスタ(神戸)、福森晃斗(札幌)

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シュートを打った味方選手へのパスをラストパスとして換算。ラストパス王が同数で、アンドレス・イニエスタ(神戸)、福森晃斗(札幌)の2人となった。

この2人の内訳は全く異なる。イニエスタはクロス、スルーパス、CK、FK、それ以外のパスと様々なバリエーションがあるのに対して、福森は半分近い24本がCKから。アシストランキングでも紹介したCKのキッカーとして対戦相手に脅威を与えていることがわかる結果となった。ちなみに3位の永戸勝也(仙台)も29本がCKから。やはりこの2人のCKはずば抜けている。

ちなみにクロスでのラストパス最多は柏好文(広島)の19、スルーパスでのラストパス最多はジョー(名古屋)の13、FKでのラストパス最多はガブリエル・シャビエル(名古屋)の10。

変わり種だとスローインでのラストパス最多は二見宏志(清水)の3つとなった。

パスランキング パス王:ジョアン・シミッチ(名古屋)

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パス王に輝いたのはジョアン・シミッチ(名古屋)、やはりボールを保持するチームのCBや守備的MFがランキングに並ぶ結果となった。

ちなみに1000分以上出場している選手の中で最もパス数が少ないのは藤本憲明(大分/神戸)の213。さすが点取り屋という数字である。

ドリブルランキング ドリブル王:ルーカス・フェルナンデス(札幌)

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ドリブル王に輝いたのはルーカス・フェルナンデス(札幌)。 しかしこれはドリブル数をカウントしており、ドリブル後にパスまたはシュートにつながった成功数でのランキングとなると、前田直輝(名古屋)がトップ、またボールを保持している時間でカウントすると柏好文(広島)がトップとなる。

またドリブルからシュートへと持ち込んだ回数が最も多いのは仲川輝人の34回。ドリブルからクロスまで至った回数ではトップが柏好文、2位が高橋諒(松本)となる。

敵陣空中戦ランキング 敵陣空中戦王:ドウグラス(清水)

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敵陣空中戦王に輝いたのはドウグラス(清水)。ずば抜けて空中戦の数が多い。

ちなみに勝率では50回以上空中戦を行っている選手でトップとなったのは橋岡大樹(浦和)の72.8%(81回59勝)、次いでジェイ(札幌)の71.3%(94回67勝)、そしてジョー(名古屋)となる。

橋岡大樹はサイドの選手なので高さがあまりないSBとマッチアップすることが多く、空中戦が大きな武器となっている。

ジェイ、ジョーはCBと競り合う機会が多いにも関わらず、この勝率の高さはさすがだと言える。

敵陣ペナルティエリア内パスレシーブランキング 敵陣PAパスレシーブ王:ジョー(名古屋)

敵陣PA内パスレシーブランキングⒸSPAIA

敵陣PAパスレシーブ王はジョー(名古屋)。2019年得点という結果は思うような残すことができなかったが、そこに至るまでのプロセスはずば抜けている。

そして2位に入ったのが日本代表デビューも果たした鈴木武蔵(札幌)。2019年はキャリアハイとなる13得点を記録した要因はこのあたりだろう。