最終節のホーム湘南ベルマーレ戦に勝てば連覇
2024年のJ1リーグもいよいよ最終節を残すのみとなった。11月30日の第37節では首位ヴィッセル神戸が柏レイソルにリードされながら終了間際に追いついてドロー。勝ち点1を積み上げ、連覇に王手をかけた。
前半5分、CKから柏FW木下康介に頭で合わせられ先制点を献上した神戸。その後、じりじりした展開が続き、敗色ムードが濃くなった試合終了間際に獲得したPKも大迫勇也が外し、万事休すかと思われた。
しかし、昨年の王者は土壇場で底力を発揮する。CKからのこぼれ球を武藤嘉紀を押し込んで同点ゴール。一度はオフサイドの判定が出て武藤は倒れ込んで悔しがったが、長いVARチェックの末にゴールが認められ、ついに追いついた。
間もなく試合終了のホイッスルがなり、勝ちに等しいドロー。20勝9分け8敗で勝ち点69とした。
最終節は12月8日にホーム・ノエビアスタジアム神戸で湘南ベルマーレ戦。勝てば昨年に続く連覇が決まる。
鹿島アントラーズが唯一の3連覇
これまでJ1リーグを連覇したチームは表の通り5チームで、計7回ある。
Jリーグ初年度の1993年から連覇したのがヴェルディ川崎。初代MVPに輝いた三浦知良や武田修宏、北澤豪、ラモス瑠偉らのスター軍団を松木安太郎監督が束ねた。
2000年からはトニーニョ・セレーゾ監督率いる鹿島アントラーズが連覇。柳沢敦、小笠原満男、秋田豊、ビスマルクら個性派が揃っていた。
2003、2004年に連覇したのは横浜F・マリノス。1998年のフランスワールドカップで指揮を執った岡田武史監督が、2003年ファーストステージから史上初の3ステージ連続優勝を達成した。
Jリーグ史上唯一の3連覇を果たしたが鹿島アントラーズ。2007年からオズワルド・オリヴェイラ監督が内田篤人、大岩剛、中田浩二らのタレント集団を導いた。
5年間で4回優勝した川崎フロンターレ
現日本代表の森保一監督も2012年からサンフレッチェ広島を連覇に導いている。2012年は佐藤寿人がMVPと得点王に輝いた。
鬼木達監督率いる川崎フロンターレは2017、2018年と2020、2021年の2度の連覇を達成している。2019年は4位に終わり、横浜F・マリノスに優勝を譲ったが、5年間で4回優勝したのは川崎フロンターレだけだ。
吉田孝行監督率いるヴィッセル神戸は史上6チーム目、8回目のJ1連覇を果たすか。運命の最終戦は8日14時にキックオフの笛が鳴る。
【関連記事】
・Jリーグ3冠歴代優勝チーム一覧、ヴィッセル神戸が初のJ1制覇、アビスパ福岡も初タイトル
・サッカー天皇杯歴代優勝チーム 1921年第1回大会から歴史を彩ってきた栄光の系譜
・Jリーグ歴代得点王一覧、歴史に名を刻んだストライカーたち