勝ち点1差の首位サンフレッチェと2位ヴィッセルを比較
Jリーグが風雲急を告げてきた。第33節を終了してサンフレッチェ広島が18勝11分4敗の勝ち点65で首位。2位のヴィッセル神戸は19勝7分7敗の勝ち点64と1差で追いかけている。
しかも、サンフレッチェが1引き分けを挟んで11戦負けなしの3連勝中なら、ヴィッセルは1引き分けを挟んで8戦負けなしの6連勝中。2015年以来9年ぶりのリーグ制覇を狙うサンフレッチェと連覇を狙うヴィッセルが激しいデッドヒートを演じているのだ。
総得点はリーグ屈指の攻撃陣を誇るサンフレッチェが65得点でトップだが、ヴィッセルもリーグ2位の54得点。シュート数もリーグ最多のサンフレッチェが494本で、ヴィッセルがリーグ3位の407本と広島より少ないものの、それほど遜色はない。
個人では、サンフレッチェはチーム最多の11得点を挙げていた大橋祐紀が今夏、イングランド2部ブラックバーンに移籍し、現在チームトップは加藤陸次樹とトルガイ・アルスランの7得点。一方のヴィッセルは大迫勇也と武藤嘉紀が11得点、宮代大聖が9得点をマークしている。
また、総失点はサンフレッチェがリーグ4位の33失点、ヴィッセルが同3位の32失点。被シュート数はサンフレッチェがリーグ最少の279本、ヴィッセルが同5位の298本となっている。
サンフレッチェはガンバ戦、ヴィッセルはFC東京戦カギ
両チームの直接対決はすでに終わっており、3月16日の第4節(ノエビアスタジアム神戸)は0-0のドロー、7月5日の第22節(エディオンピースウイング広島)は3-1でヴィッセルが勝っている。
34節以降の対戦相手を見ると、サンフレッチェは比較的下位チームが多い。湘南ベルマーレ(15位)、京都サンガ(17位)、浦和レッズ(13位)、コンサドーレ札幌(19位)と続いている。
最終節のガンバ大阪(5位)はリーグ最少の28失点を誇る堅守のチームだけに最後の関門と言えそうだ。ガンバとは3月30日の第5節(エディオンピースウイング広島)で1-1のドロー、9月11日の天皇杯準々決勝(エディオンピースウイング広島)では1-2で敗れている。最終節の時点でどんな状況になっているか分からないが、優勝争いがもつれていれば注目の大一番となる。
一方のヴィッセルは34節のFC東京(6位)戦以降、ジュビロ磐田(18位)、東京ヴェルディ(8位)、柏レイソル(16位)、湘南ベルマーレ(15位)と対戦。3月9日の第3節(味の素スタジアム)で1-2で敗れているFC東京と戦う10月18日の次節(ノエビアスタジアム神戸)が最初の関門となりそうだ。
3位のFC町田ゼルビアもここに来て連敗し、勝ち点59で停滞しているが、まだまだ優勝圏内。いよいよ勝負どころを迎えるJ1リーグの2024シーズンから目が離せない。
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