8年目シーズンに臨む鬼木達監督
J1川崎フロンターレの鬼木達監督にとって2024年は8年目のシーズンとなる。就任以来5シーズンで4度のJ1リーグ優勝を果たし、J屈指の強豪クラブに導いた。
昨季リーグ戦は8位に終わったが天皇杯で優勝。国内三大タイトル7個目の獲得となり、クラブの枠を越えてJリーグ史に残る名将と言えるだろう。
富士通サッカー部が前身で、2000年に初めてJ1昇格した川崎フロンターレ。Jリーグ準会員に承認された1997年以降の年度別成績と歴代監督を振り返ってみたい。
J1川崎フロンターレの鬼木達監督にとって2024年は8年目のシーズンとなる。就任以来5シーズンで4度のJ1リーグ優勝を果たし、J屈指の強豪クラブに導いた。
昨季リーグ戦は8位に終わったが天皇杯で優勝。国内三大タイトル7個目の獲得となり、クラブの枠を越えてJリーグ史に残る名将と言えるだろう。
富士通サッカー部が前身で、2000年に初めてJ1昇格した川崎フロンターレ。Jリーグ準会員に承認された1997年以降の年度別成績と歴代監督を振り返ってみたい。
JFLで戦った1997年はシーズン中に斉藤和夫監督が退任し、ジョゼ・エベラウド監督が就任したもののJリーグ昇格は果たせずに退任。翌1998年はベット監督の下、JFLで2位となり、J1参入決定戦に進出した。
翌1999年からJリーグが二部制となることに伴いJ1参入決定戦が実施されたが、フロンターレは1回戦でアビスパ福岡にVゴール負け。J1昇格を逃し、J2で戦うことになった。
迎えた1999年、開幕3連敗したこともあってベット監督は解任されたが、松本育夫監督が就任して順位を上げ、見事にJ2で優勝。悲願のJ1昇格を決めた。
2000年は松本育夫監督が退任して社長となり、後任にゼッカ監督が就任。この時、鹿島から鈴木隆行らとともに加入したのが現監督の鬼木達だった。
しかし、ファーストステージ途中に今井敏明監督に交代したものの16チーム中15位。セカンドステージでもシーズン中に小林寛監督に交代したが立て直せず、年間16位に終わって1年でJ2に逆戻りとなった。
2001年から4シーズンはJ2で戦ったフロンターレ。関塚隆監督が就任した2004年は鹿島からDF相馬直樹らを獲得し、開幕から独走した。当時J2最多の勝ち点105、得点104をマークして優勝し、5年ぶりのJ1復帰を決めた。
関塚隆監督が就任3年目だった2006年にはジュニーニョ、我那覇和樹、中村憲剛らの活躍で2位に躍進。2008年に持病の悪化などのため関塚監督が辞任して高畠勉ヘッドコーチが監督に昇格したが、翌2009年には再び関塚監督が指揮を執り、2年連続2位に入った。
2011年は相馬直樹監督が就任して11位に終わったが、これが最後の2桁順位となっている。翌2012年には相馬監督が解任され、望月達也代行を経て、風間八宏監督が就任。2013年と2016年に3位に入り、上位の常連となった。
そして2017年に就任したのが鬼木達監督だ。大宮から家長昭博を獲得し、一度も連敗することなく悲願のJ1リーグ制覇。小林悠が得点王とMVPに輝いた。
2018年も19試合連続無敗をマークする強さで優勝。「オリジナル10」以外では史上初の連覇となった。
2019年は4位だったが、ルヴァンカップで優勝。2020年は12連勝する強さでJ1史上最速となる4試合を残して優勝を決めた。同年は天皇杯も制した。
さらに2021年はリーグ戦開幕25試合連続無敗をマークし、2年連続4度目のリーグ優勝。鬼木監督は最多優勝監督となった。
2024年は3年ぶりのリーグ制覇を狙うフロンターレ。8年目を迎える鬼木監督の采配に注目だ。
【関連記事】
・東京ヴェルディ年度別成績と歴代監督 16年ぶりJ1復帰する名門クラブの歴史
・元日本代表からファンタジスタまで J1移籍で注目の「元10番」6選手は新天地で輝けるか
・2024年得点王にも期待 Jリーグ移籍市場を沸かせた今季注目の5人の新戦力ストライカー