和歌山キャンプ「また一緒にできてうれしい」
和歌山県上富田町でキャンプ中のJ1ヴィッセル神戸・山口蛍が26日、練習終了後にオンライン取材に応じた。
昨季はリーグ3位に入り、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を獲得。アジアNo.1を目指すにあたって頼もしいチームメイトが加わった。横浜F・マリノスから移籍した扇原貴宏だ。
ともに大阪出身で年齢は山口が31歳、扇原が30歳とひとつしか違わない。中学からセレッソ大阪U-15で一緒にプレーし、トップチームでも2015年まで苦楽を共にしてきた。
その後、山口は2016年に半年間、ドイツのハノーファー96へ移籍し、2019年に神戸入り。扇原も2016年6月に名古屋グランパスへ移籍し、2017年から横浜FMでプレーしていた。時は巡り、7年ぶりに神戸で同じユニフォームに袖を通した二人。セレッソで黄金コンビを組んだ呼吸は今もピッタリだ。
「また一緒にできてうれしいし、個人的には来てほしいと思っていた選手なんでワクワクしてます。タカ(扇原)は昔より今の方が我が強くなったというか、ボールを受けたがる。僕はセレッソ時代と(プレースタイルは)ちょっと変わったかなと思う。だからと言って、連係は心配することはないです。久しぶりでもお互いに分かりあえてます」
淡々とした口調ながらも山口の表情は明るい。「去年3位になったし、タカはマリノスで優勝も経験してるし、プレッシャーはあると思うけど、僕らならできるかなと思ってます。お互い助け合いながらやりたい」とどこまでも頼もしい言葉を並べた。
昨季は32試合に出場して5得点をマークした山口。「僕は点を取るタイプじゃない。でも、前のシーズンより点を取るという目標は掲げてるんで、5点以上取りたいし、アシストも増やしたい」と貪欲だ。
昨年7月に15得点をマークしていた古橋亨梧がスコットランドのセルティックに移籍したが、大迫勇也、武藤嘉紀、ボージャン・クルキッチと大物FW3選手を補強して驚かせた神戸。今年は山口と扇原がアンドレス・イニエスタとどんなハーモニーを奏で、ゴールシーンを演出するのか、楽しみは尽きない。
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