孤独なトレーニング乗り越え、全体練習に初参加
J1ヴィッセル神戸に完全移籍で加入した新外国人FWアユブ・マシカ(28)が14日、神戸市内でチームの全体練習に初参加した。
ケニア出身のマシカは、昨シーズン、柏に所属してJ1得点王とMVPに輝いたマイケル・オルンガ(現アル・ドゥハイルSC)と同国代表でチームメート。オルンガからJリーグの情報も聞いており、「Jリーグは競争力の高い素晴らしいリーグだと聞いている。家族や妻、エージェントとも話し合って、神戸は素晴らしいクラブと知り(加入を)決めた」と意欲を見せた。
マシカはベルギーのKRCヘンクや中国の北京人和などでプレー。昨年2月からイングランドのレディングFCに半年間、レンタル移籍したが、昨秋からはどこにも所属せず、ベルギーで孤独なトレーニングを続けてきた。さらに神戸入りが決まり、3月末に来日してからも新型コロナの影響で2週間の隔離生活。この日は自身が待ちに待った練習合流だった。
「来日前はフィットネスの部分を上げることしかできなかった。長距離や短距離などのトレーニングでコンディションを作ってきた。来日後も最初の1週間は特に大変だった。それまでと違う食事が出てきて誰とも接触できず、人と触れ合うこともなかった」と振り返る。
隔離期間中にチームの試合もチェックしており、「みんな素晴らしい選手ばかり。ポジションを奪うためにやることは多い。中でも11番の選手は、試合でも今日の練習でも印象に残っている」と4試合連続ゴールを継続中のFW古橋亨梧をインプット。だからこそ早くピッチに立ちたい思いは募る様子で、「まずは15分だけ出場するとか、少しずつプレータイムを増やしていければ、2週間くらいあればフィットできる」と自信を見せた。