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長友のW杯出場記録の裏に「ケトン食」。糖質制限で90分間走り続ける体に

2018 7/8 09:00SPAIA編集部
長友佑都,日本代表,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

長友選手がケトン食を始めた理由

サッカーのワールドカップロシア大会で日本代表W杯出場記録を更新した長友佑都選手。長友選手の活躍を支えていたものの一つに、「ケトン食」がある。ダイエット経験者なら一度は耳にしたことがあるかもしれない。ダイエット以外にも運動パフォーマンスを高める効果があると言われている「ケトン食」について、長友選手が注目した理由や実践方法を例に紹介していく。


ロシアワールドカップの最終予選を控えていた時期。若手の選手が活躍する中「自分はこのまま選手生命を終えてしまうかもしれないという危機感を覚えた29歳の長友選手。「このまま何もせずに終える訳にはいかない」と考えた長友選手は、食事を根本的に見直すことにした。

まずは外食をひかえ、体に良いと言われるオーガニック食品を取り入れた。同時に、食事に関する勉強を始めた長友選手の目に止まったのが「ケトン食」だっだ。

人は糖質と脂質をエネルギー源として使うが、糖質は体内に蓄えられる量が約400gと限られている。通常の人であれば12時間はもつと言われている糖質エネルギーも、サッカー選手となれば90分の試合後半で枯渇してしまう。これでは、選手として最高のパフォーマンスを発揮することができない。

だが、脂質は数kg単位で体内に蓄えることができるのだ。それなら、沢山ある脂質を活用できる体にすればいいのではないかと考えた長友選手は、脂質を最大限に活かすことができる「ケトン食」に注目したのだ。

脂肪をエネルギーとして使う食事がケトン食

「ケトン食」を言い換えれば「糖質を極限に抑えた食事」だ。では、長友選手が実践したケトン食とは一体どのような食事なのだろう。

先述の通り、体のエネルギー源は糖質と脂質だ。体内に糖質が蓄えられている場合、脂質がクエン酸回路という経路を通りエネルギー源となる。そして、糖質が枯渇すると体内脂肪が分解され、作り出されたケトン体がエネルギー源となる。

つまりケトン食とは、糖質の摂取量を抑えることで多くの脂肪を分解し、ケトン体を作り出す能力を高めエネルギー源に変えるための食事なのだ。

実際、通常食を摂取しているアスリートに比べ、ケトン食を摂取しているアスリートは脂肪消費量が上昇し、長時間運動のパフォーマンスも向上したという実験結果が得られている。

体内の脂肪が消費されやすくなるケトン食。最近ではダイエットにも有効的だと言われている。 しかし「糖質を極限に抑えた食事」と言われても、摂取エネルギーの60%を糖質から摂取している私たちには、ピンと来ないのが正直なところだ。そこで、実際のケトン食はどのようなものなのか具体例を示すことにしよう。

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