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サッカーオランダ代表の歴代ワールドカップ成績、準優勝3度「無冠の強豪」

2022 11/25 11:00SPAIA編集部
オランダ代表のフレンキー・デ・ヨングとメンフィス・デパイ,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

初戦でセネガルに快勝

ワールドカップカタール大会で熱戦が続いている。グループAのオランダは初戦でセネガルを2-0で下して好スタートを切った。25日19時(日本時間26日1時)からエクアドル、29日18時(日本時間30日0時)からカタールと戦う。

2大会ぶり11回目の出場となったオランダ。これまでのワールドカップ成績は以下の通りとなっている。

1934年イタリア大会:1回戦敗退
1938年フランス大会:1回戦敗退
1974年西ドイツ大会:準優勝
1978年アルゼンチン大会:準優勝
1990年イタリア大会:ベスト16
1994年アメリカ大会:ベスト8
1998年フランス大会:ベスト4
2006年ドイツ大会:ベスト16
2010年南アフリカ大会:準優勝
2014年ブラジル大会:3位

1974年西ドイツ大会「トータルフットボール」で準優勝

オランダは1934年イタリア大会と1938年フランス大会に出場したが、いずれも初戦敗退。世界にその名を轟かせたのは、3回目の出場となった1974年西ドイツ大会だった。

ヨハン・クライフを中心にヨハン・ニースケンス、ヨニー・レップらが活躍して1次リーグを首位通過。2次リーグでもアルゼンチンに4-0、東ドイツに2-0、ブラジルに2-0と3連勝で決勝進出を決めた。決勝は開催国の西ドイツに1-2で敗れたが、「トータルフットボール」で旋風を巻き起こした。

クライフは出場しなかったものの、4年後の1978年アルゼンチン大会でも決勝まで勝ち上がって準優勝。またしても開催国のアルゼンチンに優勝を阻まれた。

1998年フランス大会ではベルカンプ、パトリック・クライファートらを擁して勝ち上がり、準々決勝でアルゼンチンを撃破。準決勝でブラジルにPK戦の末敗れ、3位決定戦はクロアチアにも敗れたが、4位に入った。

2010年南アフリカ大会では日本と同じグループEに入り、3連勝で通過。さらに決勝トーナメント1回戦でスロバキアを下すと、準々決勝では1974年大会を最後に7試合未勝利だったブラジルを2-1で撃破した。準決勝でもウルグアイに3-2と勝利し、ヨーロッパ予選から準決勝まで14戦全勝と破竹の快進撃。しかし、決勝ではスペインに延長戦の末に0-1で敗れ、3度目の準優勝となった。

カタール大会で悲願の初優勝狙う

FIFAランキング1位になったこともあるが、いまだワールドカップで優勝経験のないオランダ。1990年イタリア大会ではマルコ・ファン・バステン、ルート・フリット、フランク・ライカールトらEURO1988の優勝メンバーを擁して優勝候補にも挙げられたものの、決勝トーナメント1回戦で優勝した西ドイツに敗れた。

2014年ブラジル大会でもグループリーグを3連勝で通過し、メキシコ、コスタリカを破って準決勝に進出したが、アルゼンチンにPK戦で敗戦。3位決定戦でブラジルを破ったとはいえ、ここ一番で勝ち切れない状況が続いている。

カタール大会グループステージでは比較的、相手に恵まれた。勢いに乗って決勝トーナメントに進出すれば、トントン拍子に勝ち上がる可能性も決して低くない。フィルジル・ファン・ダイクやフレンキー・デ・ヨング、メンフィス・デパイらチーム一丸となって悲願の初優勝を果たせるか注目だ。

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