イラン、アメリカ、ウェールズと同組
ワールドカップカタール大会が開幕した。前回のロシア大会で4位、EURO2020で準優勝したイングランドは、グループBで21日16時(日本時間21日22時)からイラン、25日22時(日本時間26日4時)からアメリカ、29日22時(日本時間30日4時)からウェールズと戦う。
7大会連続16回目の出場となったサッカーの母国。これまでワールドカップ成績は以下の通りとなっている。
1950年ブラジル大会:1次リーグ敗退
1954年スイス大会:ベスト8
1958年スウェーデン大会:1次リーグ敗退
1962年チリ大会:ベスト8
1966年イングランド大会:優勝
1970年メキシコ大会:ベスト8
1982年スペイン大会:2次リーグ敗退
1986年メキシコ大会:ベスト8
1990年イタリア大会:ベスト4
1998年フランス大会:ベスト16
2002年日韓大会:ベスト8
2006年ドイツ大会:ベスト8
2010年南アフリカ大会:ベスト16
2014年ブラジル大会:1次リーグ敗退
2018年ロシア大会:ベスト4
1966年自国開催で初優勝
第1回ワールドカップは1930年にウルグアイで開催されたが、イングランドは参加していない。初出場した1950年ブラジル大会では1次リーグ敗退の屈辱を味わった。
燦然と輝くのは自国開催となった1966年だ。1次リーグはDFボビー・ムーア、ジャッキー・チャールトン、GKゴードン・バンクスらの活躍により無失点で1位通過。準々決勝もアルゼンチンに1-0と4試合連続無失点で突破し、準決勝はポルトガルに初失点を許したものの2-1で制した。
ロンドンのウェンブリースタジアムに9万7000人の観客を集めた決勝の相手は西ドイツ。2-2で延長に突入し、延長前半にジェフ・ハーストが放ったシュートはクロスバーに当たって真下に跳ね返り、西ドイツ選手がクリアしたが判定はゴール。西ドイツ側は猛抗議したが判定は覆らず、終了間際にハーストがもう1点を決めてハットトリックを達成し、4-2でサッカーの母国イングランドがようやく初優勝を果たした。
1990年イタリア大会と2018年ロシア大会で4位
1990年イタリア大会では名古屋グランパスエイトでもプレーしたゲーリー・リネカーとポール・ガスコインらの活躍で4位に入った。1998年フランス大会ではデビッド・ベッカムや「ワンダーボーイ」マイケル・オーウェンを擁したが、アルゼンチンにPK戦で敗れてベスト16どまり。2002年は日本で「ベッカムフィーバー」を巻き起こし、ベスト8だった。
勝ち切れない状況が続いたが、2018年ロシア大会では準々決勝でスウェーデンを2-0で破って28年ぶりに準決勝進出。準決勝でクロアチアに、3位決定戦でベルギーに敗れたが4位に入った。
何度も優勝候補に挙げられながらベスト4以上は3度しかないイングランド。カタール大会のヨーロッパ予選では8勝2分けと無敗で突破し、前回ロシア大会の得点王でエースFWのハリー・ケインはヨーロッパ予選で12得点をマークした。FIFAランキングは5位。カタールの地で56年ぶりの優勝なるか注目だ。
【関連記事】
・サッカーワールドカップ歴代優勝国と得点王、決勝スコア、優勝回数ランキング
・サッカーイングランド代表通算ゴール数ランキング、ハリー・ケインは48得点
・サッカーワールドカップカタール大会の放送予定、テレビ中継は3局のみ