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【Jリーグニックネーム辞典】Jリーグに革新的な戦術を持ち込んだ「ミシャ」監督

2018 4/4 11:30Aki
Jリーグ,ミハイロ・ペトロヴィッチ,監督
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Ⓒゲッティイメージズ

ミシャ

サッカー選手の中にはファンやチームメートから特別な名前で呼ばれる選手・監督がいる。そこには彼らの特徴であったり性格、過去の経歴など様々な由来がある。そんなニックネームから選手・監督を紐解いていく。


ファーストネームであるミハイロから「ミシャ」の愛称で親しまれているミハイロ・ペトロヴィッチ監督。2006年途中からサンフレッチェ広島の監督に就任し、2012年からは浦和レッズの監督として2017年途中までの5年半。2018年からは北海道コンサドーレ札幌の監督を務めている。

これまでにJリーグで獲得したメジャータイトルはJ2優勝1度、Jリーグカップ1度と決して多くは無いが、Jリーグを代表する名将として評価は高い。その評価の要因となっているのが、「ミシャ式」と呼ばれるミシャ監督が作り上げた特徴的な戦術。これまで数多くの監督がJリーグで指揮を取ってきたが、独自の戦術に自身の名前がつけられた監督はペトロヴィッチ氏のみだ。

「ミシャ式」が革新的だったのは明確な再現性をもって、可変システムとポジショニングによる優位性を突き詰めようとしたところだ。

それまでの日本では、選手のひらめきや阿吽の呼吸といった漠然としたものの中で「攻撃的サッカー」が成立すると思われていたが、「ミシャ式」は明確な意図をもったトレーニングの中で再現性をもった「攻撃的サッカー」を作り上げた。

「ミシャ式」以降と以前では、Jリーグが大きく変わった。ミシャことミハイロ・ペトロヴィッチ監督はJリーグの歴史に残る名将なのだ。


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