オカちゃん
サッカー選手の中にはファンやチームメートから特別な名前で呼ばれる選手・監督がいる。そこには彼らの特徴であったり性格、過去の経歴など様々な由来がある。そんなニックネームから選手・監督を紐解いていく。
2008年フル代表初招集。日本人では2人しかいないイングランドプレミアリーグ優勝経験者。そんな共通点を持つ2人の「シンジ」が日本代表にいる。
岡崎慎司選手と香川真司選手だ。この2人は共に所属チームのチームメイトから「シンジ」と呼ばれている。
しかし日本代表で「シンジ」と呼ばれているのは香川選手。岡崎選手は「オカ」や「オカちゃん」。岡崎選手自身ですら香川選手のことを「シンジ」と呼ぶちょっと奇妙な関係だ。
岡崎選手は同世代や年上の選手だけでなく、年下の乾貴士選手からも何かにつけて髪の生え際をいじられるなど、チームの愛すべきいじられキャラ。確かに岡崎選手は「シンジ」よりも「オカちゃん」の方がイメージ的にもしっくりくる。
そんな「オカちゃん」だが、真骨頂は泥臭く熱いプレー。また実は多くの選手から信頼を寄せられる存在でもあり、乾選手は岡崎選手のアドバイスがあったからスペインで活躍できたと公言している。
ワールドカップを目前に岡崎選手は代表から外されることが増えてきた。しかし、本大会ではそのプレーだけでなく精神的な支柱として岡崎選手の存在が必要とされる可能性は高いだろう。
世界最高峰のリーグで戦う「シンジ」と日本代表を支える「オカちゃん」。まだしばらくは、2つの顔を持つこの男が日本を代表する選手の一人であることは間違いない。
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