新興校にしてサッカーの絶対王者 京都橘高校
京都橘高校は4年連続全国高校サッカーに出場しており、京都といえば橘のイメージが出来上がっている。現在の京都橘サッカー部とその歴史は米澤一成監督が作り、彼の存在なしではここまで成績を伸ばすことが出来たかは分からないとさえ言われている。
メンバー構成としては、地元の京都出身者や近隣の大阪府や奈良県など近畿中心になり、決定力やチーム全体の豊富な運動量を武器に強豪を連破していく攻撃サッカーが持ち味だ。試合を重ねるごとに攻守のバランスが向上してきている。
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京都サンガF.C.のお膝元である京都には、サッカーの絶対王者「京都橘高校」を筆頭に、名門、強豪、技巧派など、様々なサッカー強豪校がひしめいている。絶対王者と呼ばれる「京都橘高校」を打ち破ろうと、様々な高校が様々なスタイルで日々の練習に励んでいるのだ。京都高校サッカー強豪校を5校ピックアップして紹介する。
京都橘高校は4年連続全国高校サッカーに出場しており、京都といえば橘のイメージが出来上がっている。現在の京都橘サッカー部とその歴史は米澤一成監督が作り、彼の存在なしではここまで成績を伸ばすことが出来たかは分からないとさえ言われている。
メンバー構成としては、地元の京都出身者や近隣の大阪府や奈良県など近畿中心になり、決定力やチーム全体の豊富な運動量を武器に強豪を連破していく攻撃サッカーが持ち味だ。試合を重ねるごとに攻守のバランスが向上してきている。
第1回高校選手権(現インターハイ)優勝、第37回全国高等学校サッカー選手権大会優勝、第40回・第71回(かつて天才・石塚啓次が話題となった1992年の第71回大会の選手権)で準優勝という成績を収めている。
相手のうまさ、選手層の厚さに圧倒されながらも我慢強くプレーすることで勝ちをもぎ取る粘り強さと忍耐を兼ね揃えているチームだ。山岡宏志監督が新たに就任した2015年は新人戦と高校総体、共にベスト8で敗退してしまった。
豊富な運動量を生かしたプレッシングサッカーで、大会を勝ち進む洛北高校はクレバーな司令塔のキープ力や屋台骨となるボランチの球際力、サイドバックのスピードを生かした攻撃参加で崩しに厚みを加えるプレーに注目だ。
劣勢の中で存在感を見せそれ以外の場面でも精度の高いプレーを見せる彼らには、さすがの一言しか出ない。チームのメンバー、一人一人が覚悟と責任を持ってチームのために戦う姿勢に感銘を受ける。
私立に比べなかなか有望な人材を集めにくい公立校だが、その中で久御山高校には毎年優秀な選手が入学している。その理由は久御山高校が繰り広げるスペクタクルなサッカーにある。
学校全体でもクラブ活動が盛んであり、サッカーだけでなく剣道も全国レベル。練習環境と選手個人のバイタリティーが生んだ彼らのプレイスタイルで新人戦、全国高校総体(インターハイ)府予選との「3冠」を狙ってほしい。
地元京都サンガF.C.のU-15出身者がチーム編成の一端を担っているなど大人顔負けのテクニックが売りの立命館宇治高等学校は、第90回全国高等学校サッカー選手権大会ベスト16、日本高校選抜チーム選出を果たしている。
高身長を活かした位置からの強力なプレッシングで相手ボールを取りに行き、縦の高速攻撃とサイド攻撃で相手のゴールを脅かす。技術、戦術に加えて良きライバルの存在がチームワークを意識した超攻撃サッカーを生み出しているのだ。
ドリブルや連携ミスの多さを含めてプレイ観戦を楽しめるのが高校サッカーの魅力だ。何が起こるかわからないという緊張感、懸命にボールを追う姿は、高校生ならではの美しさがある。