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東京パラリンピックでも実施!セーリング競技とは?

2017 5/1 19:13芝田カズヤ
セーリング,ⒸShutterstock
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Photo by A.RICARDO/Shutterstock.com

みなさんはセーリングという競技をご存知だろうか?簡単にいうと船のレースだ。セーリングはオリンピックだけでなく、パラリンピックの正式種目でもある。今回は障がい者のセーリング競技について説明したいと思う。

セーリングってどんな競技?

セーリングとはどのような競技かということを説明する。冒頭でも触れたが、セーリングは船のレースだ。ヨットをイメージしてもらえると分かりやすいかと思う(厳密にいうとヨットはセーリングに利用される船の一種だ)。
セーリングは、船の帆に対して流れてくる風を利用して、生じる揚力によって船が推進力を得て前へと進む。風や波、天候や潮などレースの相手だけでなく、自然も相手となる競技だ。 オリンピックでは1900年のパリ大会から行われているなど長い歴史を有している。

セーリングのルール

セーリングはいくつかの種目があり、それぞれ1~3人の選手が乗りレースを争う。レースのコースは船が走る海上にブイが置かれていて、ブイを含めて決められたコースを決められた周回方法で走る。
レースはオリンピックでは11回、もしくは16回行われる。セーリングは、定得点方式で行われるので、第1レースから最終レースまでの得点合計が1番低い選手、チームが優勝となる。
ルールに関しては国際競技規則が用いられていて、例えば自分の船がレース中に不利益を被った場合にはレース後に抗議書を提出し審判によって判断が下される。

パラリンピックとセーリング

オリンピックでのセーリング競技が1900年から行われていたのに対して、パラリンピックでの実施はそこから遅れること100年もあとになってからだった。パラリンピックにおけるセーリングは2000年のシドニー大会で公開競技として初めて行われ、2004年のアテネ大会から正式に競技として実施されている。
2016年に行われたリオデジャネイロ大会でパラリンピックでは5回目の実施とオリンピックに対してその歴史は非常に浅いものとなっている。

オリンピックとのルールの違い

パラリンピックにおけるセーリングのルールは、オリンピックのルールと比較してもそれほど大きな違いはない。レースは10回行われ、各レースでの獲得ポイントによって勝敗が決まる。また、レースのコースに関しても、ブイを含め決められたコースを走ることになる。
オリンピックとの大きな違いは異なる障がいを持つ選手がいるということだ。全盲、身体機能障害、麻痺などの肢体不自由のように、様々な障がいを持つ選手が時には一緒の船に乗ることになる。これがパラリンピックのセーリングの特徴となる。
この障がいの違いに対してはルールが決められていて、障がいによって各選手にポイントが与えられている。このポイントの上限が決められているので、選手のポイントを考慮して出場選手を決める必要がある。

日本は2020年に活躍できるのか?

2020年は東京大会ということで、日本代表は活躍できるのか?ということが気になるのではないだろうか?
過去の日本のパラリンピックでの成績を振り返ってみると、2000年シドニー:出場、2004年アテネ:出場、2008年北京:不出場、2012年ロンドン:出場、2016年リオデジャネイロ:不出場となっている。
出場できたりできなかったりという状況で、出場できた大会に関してもメダルの獲得には至っていない。パラリンピック以外の世界選手権にもこれまでに何度も出場しているが、メダルの獲得はない。また、アジア大会では銀メダルの獲得経験がある。
ここまで書くと日本は勝てないんじゃないかと思うかもしれないが、スポーツは過去の成績だけで判断するわけにはいかない。やはり2020年は自国開催ということで、各競技団体ともにメダル獲得に向けた強化に取り組んでいるほか、何と言ってもホームで戦うことができるアドバンテージは非常に大きな力となる。ぜひとも活躍に期待したいところだ。

まとめ

パラリンピックにおけるセーリング競技について紹介してきた。セーリングを見たことがないという人もいるかもしれないが、2020年はそういった方々が試合会場を訪れ声援を送ることが選手の力となるはずだ。ぜひ、今のうちからセーリングに注目してみてはいかがだろうか。