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知って楽しい!セーリング競技の用語やルールとは

2017 2/9 09:26
セーリング
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Photo by CP DC Press / Shutterstock, Inc.

リオオリンピックを見たことによって、新たに興味が出たスポーツも多いのではないでしょうか? そんなオリンピック競技の中でも特に注目度が高いセーリングの基本ルールや用語についてご紹介したいと思います。
これを知っておくと、競技観戦がもっと面白くなりますよ。

セーリング競技とは

セーリングは、船についている帆が受ける風を動力源として、海の上を滑るように走るスポーツで、操船の技術やヨットの速さを競います。競技の人数は種目によって異なりますが、1~3名がヨットに乗り込みます。
セーリングは、1896年の第1回アテネオリンピックから正式競技となりました。初期の頃はレース形式が定まっておらず、何度もルール変更が行われましたが、1960年のローマオリンピックから統一ルールが適用され、世界中に広がっていきました。

セーリングの主なルール

セーリングでは、他のスポーツとは異なる独自の採点方式が採用されています。これは「低得点方式」と呼ばれるもので、最終的な得点数が最も低いチームが優勝となります。そのため、1位は1点、2位は2点、3位は3点といったように徐々に点数が上がっていきます。
なぜこのような方法になっているのかというと、反則をした際にも点数を加えることで、評価方法を簡単にしたためです。また、試合は国際的な海上ルールに従って進行されます。衝突や進路妨害などは、この海上衝突予防法に則って審議されます。

セーリングにおける禁止事項とその用語

セーリング競技においては、いくつかの判定事項があり、それによって加点されます。加点される点数は、競技の参加定数に1を加えたものです。たとえば、15艇参加していれば16点が加算されてしまいます。主なペナルティの用語は次の通りです。

  • DNC:時間までにスタートしなかった場合
  • OCS:フライングをしてスタートのやり直しをしなかった場合
  • DNS:その他の理由でスタートできなかった場合
  • DNF:ゴールできなかった場合
  • RAF:ゴールしたがリタイアした場合
  • DSQ:反則により失格となった場合
  • RDG:救済措置を受けた場合

セーリングの勝敗の決着方法

勝敗の決着方法はとてもシンプルです。セーリングのスタート地点は主に風下です。そこからスタートして、あらかじめ指定されたルートを走り、その速さを競います。そして、先ほどご紹介した低得点方式によって勝敗を決めます。
レース数は種目によって異なりますが、主に11レースまたは15レースとなっています。最終前のレースの成績上位者のみが、最終レースに参加することができ、最終レースはメダルレースとなります。メダルレースだけは、それまでのレースの2倍の点数になるため、非常に重要なレースとされています。

セーリングの種目

過去のオリンピックにはさまざまな種目がありましたが、最新の種目は次の通りとなっています。

  • 男女共通種目
    ウィンドサーフィンボードを使ったRS:X級(一人乗り)種目、ヨットを用いた470級(二人乗り)の2種目

  • 男子種目
    レーザー級(一人乗り)、フィン級(一人乗り)、49er級(二人乗り)の3種目

  • 女子種目
    レーザーラジアル級(一人乗り)、49erFX級(二人乗り)の2種目

  • 男女混合種目
    カタマランと呼ばれる艇を使って行うナクラ17級という種目

まとめ

今回は、セーリングの基本ルールや用語についてご紹介させていただきました。 セーリングは、勝負のかけどころなどが非常に重要で、自然を読む力、タイミングなどの高度な戦略性のあるスポーツです。 とても楽しいので、ぜひ皆さんも生の試合を観戦してみてください。