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セーリングの強い国ってどこなの?日本の実力はどれくらい?

2017 2/9 09:26
セーリング
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Photo by Colin Porteous / Shutterstock, Inc.

セーリングに興味を持ったら、いったいどこの国が強豪国で、日本はどれくらいの位置にいるのか気になってしまいますよね。 ここでは、セーリング競技の観戦がもっと面白くなるような、強い国や日本のレベルについてご紹介したいと思います。

セーリングの強い国の条件とは

セーリングで強くなるために条件に、それほど高いハードルはありません。しかし、なければセーリングをすることすらできないもの、それは海もしくは大きな湖です。
セーリング競技を強化しようとする場合、海がないと話になりません。内陸国であっても、広大な湖があれば競技が盛んになることがありますが、それでも海に面している国より注目度が落ちてしまうことは事実です。 日本は海に囲まれた島国ですので、セーリングに適した環境にあるといってもよいでしょう。

最も強いのはヨーロッパ勢

現在、セーリングにおいて最も強いのは、ヨーロッパ勢です。 セーリングにおいてもっともレベルの高い世界選手権やヨーロッパ選手権などグレード1のクラスの大会を開催できるサーキットは、ほとんどがヨーロッパにあります。そのため、世界中から選手たちがヨーロッパへと遠征にやって来るのです。
ヨーロッパの国々の選手は、少々の船旅や車で移動することができるため、他の地域の国々の選手よりも練習に多くの時間を割くことができます。

地域で協力関係のヨーロッパ

また、ヨーロッパが強い理由はもうひとつあります。ヨーロッパの国々は、自国の強化に力を入れるだけでなく、ヨーロッパという地域全体で、ひとつの団体として活動をしています。そのため、素質のある選手は、その中で揉まれていき、練習に時間を割くことができるフルタイムセイラーと呼ばれる学生となって、力をつけていくのです。
フルタイムセイラーとは、プロ以外で強化費用を支援してくれるスポンサーがいる選手のことを指します。このようにヨーロッパ全体で強化を支援しているので、国単位ではなくヨーロッパ全体で強いといえるのです。

意外に強いニュージーランド

さまざまなセーリングのレースにおいて、どのチームにも必ずと言っていいほどいるのがニュージーランド人です。 ニュージーランドも、日本と同じく島国です。海に囲まれているため、多くの子供たちが小さい頃から海やヨットで遊んでいました。そのため、自然にセーリングのレースが盛んとなり、知らず知らずのうちに実力がついていくのです。
セーリング競技のルールにおいては、ある国に2年以上継続して暮らしていると、その国の代表として選手権に出場することができます。力をつけたニュージーランドの選手たちは、このルールに則り、各地域で活躍しているのです。

日本の現状のレベルとは

現状のセーリング界における日本の位置付けとしては、まだまだ発展途上中としか言えない状況です。 同じ島国でありながらニュージーランドと差が広がってしまったのは、かつて海外との交易が少なかったからとも言われています。
オリンピックのセーリング競技において、日本はまだ2個のメダルしか獲得した経験がありません。それでも、近年は徐々に力をつけてきており、女子の土居愛実選手のように、まだ22歳でありながらも世界で戦うレベルに達している選手もいます。

まとめ

世界では、地域全体でセーリング競技の技術向上に取り組んでいたり、日常生活の中でセーリングが身近だったりする国が強豪国となっています。 日本はまだまだ発展中ではありますが、それでも環境に恵まれているため、めきめきと力をつけています。 日本が強豪国と言われるように、今後も応援していきましょう。