身長166センチと小柄ながら日本代表通算75キャップ
ラグビー元日本代表でNECグリーンロケッツ東葛に所属するSH田中史朗(39)が2023-24シーズン限りで現役引退することを発表した。
田中は京都府出身で、伏見工業高1年時に花園で優勝。3年時にも主将としてチームを全国4強入りに導いた。
京都産業大では2006年度の大学選手権でベスト4入りし、2007年に三洋電機(現埼玉パナソニックワイルドナイツ)に加入。1年目からトップリーグでシーズン13戦全勝、日本選手権優勝に貢献し、新人賞、ベスト15に輝いた。
2008年には日本代表に選出され、HSBCアジア5カ国対抗のアラビアンガルフ代表戦で初キャップ。ワールドカップには2011年ニュージーランド大会、2015年イングランド大会、2019年日本大会と3大会連続出場した。
2013年からスーパーラグビーのハイランダーズに挑戦し、バーバリアンズ、サンウルブズでもプレー。2019年にキヤノンイーグルスに移籍、2021年から現在リーグワンディビジョン2のNECグリーンロケッツ東葛に所属しており、4月28日に柏の葉公園総合競技場で豊田自動織機シャトルズ愛知戦が予定されている。
身長166センチと小柄ながら日本代表として通算75キャップ。親しみやすいキャラクターで愛された「小さな巨人」がついにジャージーを脱ぐ。
田中史朗コメント
「いつもご声援いただき誠にありがとうございます。NECグリーンロケッツ東葛の田中史朗です。この度、NTTジャパンラグビーリーグワン2023-24シーズンを持ちまして現役を引退することとなりました。
これまでにラグビーワールドカップ3大会に出場し、2019年には日本代表初となるベスト8を成し遂げることができました。今日までラグビーを続けて来られたのは、共に戦った全ての仲間たち、支えてくださった関係者の方々、そしてファンの皆様の多大なる応援がなければここまで来られませんでした。心より感謝しています。
2019年ラグビーワールドカップで日本中がONE TEAMになり国家斉唱を大合唱したことや、パレードに今まで見たことがないほど多くのファンの方が集まってくださり、感激のあまり流した涙は忘れません。その他にも、ここでは言い切れないほどの思い出や感謝の気持ちがあります。
まだNECグリーンロケッツ東葛での試合は続きます。全力で戦い抜きますので、最後まで変わらぬ熱いご声援のほどよろしくお願いします。そしてこれからも日本ラグビーをよろしくお願いします。会場でお会いしましょう!」
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