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プロレス界の新春を告げる大会が今年も開幕 WRESTLE KINGDOM 13 in 東京ドーム

2019 1/3 07:00SPAIA編集部
東京ドーム,Shutterstock
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1月4日はプロレス界のお正月

プロレス界のお正月と言われるのが1月4日。毎年この日は新日本プロレス最大の興行が東京ドームで行われる。今年も豪華なカードがめじろ押し。第0試合から熱い戦いが繰り広げられそうだ。

第0試合があるのはこの大会だけ

1.4東京ドームには第0試合がある。これは開場と同時にスタートする試合である。今年の第0試合は“NEVER無差別級6人タッグ王座 ナンバーワン・コンデンダー・ガントレットマッチ”。

この試合には5チームが出場。2チームで通常の6人タッグマッチを行い、勝ったチームが次のチームと対戦し、勝ち残ったチームを勝者とする。勝った組は1月5日に後楽園ホールで行われるNEVER無差別級6人タッグ王座への挑戦権を獲得する。

注目はユニットを飛び越えて組むことになった、真壁&矢野&田口の本隊&CHAOS“越境”トリオ。特に真壁、矢野はかつてG.B.HというユニットでIWGPタッグベルトまで巻いた二人である。ただ、約10年前に矢野が真壁を裏切りCHAOSに入ったという遺恨がある。今回組むに際して、真壁は矢野を許したわけではなく、果たしてすんなりと試合が進むのか。

第1試合から危険な技の応酬か

オープニングマッチとして組まれたのがNEVER無差別級タイトルマッチ、王者飯伏対ウィル・オスプレイ。

飯伏が前王者、後藤の指名を受けるか受けないのかモヤモヤしていたが、11.18後楽園のリング上で後藤の挑発に乗り受諾。12.9岩手大会でついに実現した一戦だったが、飯伏が身体能力の高さを見せつけ、最後はカミゴエを放ち後藤に勝利。見事NEVERのベルトを戴冠した。

この日に行われたNEVER無差別級王者ナンバーワン・コンデンダーマッチで勝ったウィル・オスプレイとの初防衛戦が東京ドームで組まれた。

二人のハイフライヤー同士が戦うということは、危険な技のオンパレードになるだろう。初戦から目が離せない。

第2、第4試合に組まれたのがタッグベルト3way対決

第2、第4試合に組まれたのが、IWGPジュニア、ヘビーのタッグ選手権試合。今年は両方とも3wayで行われる。ジュニアタッグの方は11.3大阪大会と全く同じカード(金丸、エル・デスペラード組対SHO&YOH対鷹木、BUSHI組)。前回が「SUPER Jr.TAG LEAGUE 2018」優勝決定戦だったのに対し、今回はベルトをかけた戦いとなっている。前回はSHO&YOH組が勝ったが果たして。

ヘビーの方は現王者タンガ・ロア、タマ・トンガにWORLD TAG LEAGUE2018の優勝決定戦で勝ったSANADA、EVILが挑戦する予定だったが、茶々を入れてきたのがWORLD TAG LEAGUE2018に不参加だったマット・ジャクソン、ニック・ジャクソンだった。この組は今年、SANADA、EVIL組に2連勝するなど相性がいい。逆に負け続けているということもあってか、すぐにEVILが3way戦を受諾。実力が拮抗していてどの組が勝ってもおかしくない。

力か技か

第3試合はブリティッシュヘビー級選手権が行われる。

イギリスで石井がデイビッド・スターからベルトを守ったのだが、その直後に石井が鈴木軍に襲われる始末。その中で、挑戦状を叩きつけてきたのが地元イギリス出身のザック・セイバー・ジュニアだった。力で押す石井に対して、関節技中心のザックと両者の対戦スタイルが違うだけにどんな展開が待っているのか。

ジュース、リベンジなるか

第5試合はジュース・ロビンソンがCodyから奪われたベルトを取り返せるかが注目。10月1日にロサンゼルスで行われた同カードだが、最後は立ち上がろうとしたジュースをうまく丸め込みCodyらしい勝ち方だった。出し抜けを食らった元王者ジュースは納得がいかないだろう。

手を骨折しているにも関わらず、ベルトを奪ったジュースに対して、初防衛戦をケガでキャンセルしたCody。これもジュースは許せない。ヤングライオンから叩き上げでここまで上り詰めたジュースの闘魂が爆発するか。

ヒロムが帰ってくるまでは負けられない王者

第6試合はIWGPジュニアヘビー級選手権が行われる。王者高橋ヒロムの負傷により返上されたベルトを見事戴冠したのが実力者KUSHIDA。対するは今年ノアから移籍してきた石森太二。11.3大阪大会で松葉杖を突きながら登場。試合後にその松葉杖でKUSHIDAを殴打し、タイトル挑戦を宣言した。

ライバル、高橋ヒロムがリングに戻ってくるまではKUSHIDAはベルトを保持しておきたいところ。石森相手には負けられない。

裏切り者を成敗する時

第7試合はスペシャルシングルマッチ、オカダ・カズチカ対ジェイ・ホワイト。ヤングライオンとして海外遠征に渡ったジェイだが、帰ってきてからはすっかりヒールに。オカダ率いるCHAOSに入ったが、最初から周りに馴染もうとしなかった。

迎えた9.23神戸大会でIWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦の棚橋対オカダの試合後にジェイが外道とともに姿を現す。オカダの名参謀、外道がジェイとオカダとの間を取り持つかと思いきや、まさかのオカダ襲撃。オカダを裏切り、ジェイの参謀になると宣言し、CHAOSを去った。この裏切りを許せないオカダはジェイとの前哨戦で何度もぶつかり合ったものの、これまでは押され気味だ。

そして、東京ドームの舞台で初のシングルマッチが行われる。裏切り者を痛めつけることができるのか。試合が終わった後に何が待っているのか注目である。

第8、第9試合は別コラムで。1月4日は東京ドームが熱く盛り上がる。


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